「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」公表

 国立大学協会は、「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」を公表した。優れた資質・能力を持つ多様な入学者の確保と受入環境の整備や、大学間の教育水準の向上などをポイントに、高等教育の水準の維持・向上に努めるという。

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基本機能とポイント1~2
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 国立大学協会は、「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」を公表した。優れた資質・能力を持つ多様な入学者の確保と受入環境の整備や、大学間の機能的な連携・共同による教育水準の向上などをポイントに、日本の高等教育の水準の維持・向上に努めるという。

 同協会は2014年11月以来、これからの日本の社会・経済の長期的な動向を見据え、国立大学の将来ビジョンと主体的な改革の方向性を自ら明らかにすることを目指して検討を進め、2014年12月には「地域と国の発展と支え、世界をリードする国立大学!!」と題する、基本的な考え方を会長声明として公表していた。その後、会長声明に基づく具体的なアクションプランについて検討を進め、「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」を取りまとめた。

 アクションプランでは国立大学の基本機能の維持向上と、2つのポイント「優れた資質・能力を有する多様な入学者の確保と受入環境の整備」と「大学間等の機能的な連携・共同による教育研究水準の向上」、将来の動向を踏まえたさらなる組織再編などによる国立大学の構造改革に向けてについて、具体的な取組み方法を掲げている。

 アクションプラン工程表では、平成27(2015)年度から平成39(2027)年度までを3つの期間に分け、具体的な取組み例とその実行時期や競争的に支援する取組みなどを示している。

 これらを実行していくため、各方面の理解を得、まずは当面の第3期中期目標期間において、各国立大学がアクションプランに示した改革を実現していくための予算面・制度面における支援を要請するのと同時に、将来の構造改革に向けて、大学だけでなく各方面の幅広い関係者による日本の高等教育のグランドデザインに関する議論が開始されることが望まれるという。

《外岡紘代》

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