小1がマイクラでプログラミングに挑戦…Tech Kids CAMP Christmas

 小学生を中心に、圧倒的人気のゲームの「マイクラ」こと「マインクラフト」。このマインクラフトを使い、プログラミングを学べるコースがあるということで、マイクラを始めたばかりの小学1年生の息子とともに体験してみた。

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「Tech Kids CAMP Christmas」。掛け声とともに開発開始
「Tech Kids CAMP Christmas」。掛け声とともに開発開始 全 11 枚 拡大写真
◆2016年春からは、マインクラフトが3コースに増設

 今回参加していた保護者の方にも話を聞いてみた。まず感じたことは、共通して、教育に関する関心が高く、できるだけ子どもにたくさんの機会を与えようとしていることだ。

 「これからの時代、プログラミングも覚えさせておきたい」と考える保護者も多く、また同時に英語教育にも必要性を感じている人が多かった。参加している生徒は、英語を何かしらの形で身につけている子も多く、プログラミングへのなじみも高いという。

 Tech Kids CAMPの上野氏によると、「2016年より、価格も安く、短時間で受講できるフランチャイズ型のTech Kids Home Teacherも始まります。これは、講師の方に自宅で開校していただくもので、初期コストを抑えることで、低価格でより手軽に学んでいただける場を提供していきます。もちろん、質についてはこれまでと同様に提供できるように心がけています」という。さらに、2016年1月からは、東京の二子玉川をはじめ、名古屋の名駅、福岡・天神、神戸・三宮と4つの地域に新たに開校する。今後は、近くにスクールがない人にも気軽に通える環境が作られていきそうだ。

 また、春・夏・冬に開催される短期のCAMPについては、「低学年でもマインクラフトコースを受講したいという声も多いため、2016年の春から新たに『マインクラフトコース』を3コースに増設します。小学1年生から参加できる『レッドストーン』回路を学ぶコース、さらにビジュアルプログラミングのMODを使った中間のコース、そして現在のテキストプログラミングまでできる高学年や熟練者コースと、お子さまに合ったコースが選べるようになります」とのこと。今回、小学1年生の息子には、テキストプログラミングはやや早いと感じたので、新設される「ビジュアルプログラミング」のコースなどではさらに楽しめそうだ。

 ただし、マインクラフトのコースはCAMPのみで、スクールとしての予定はないという。「マインクラフトはあくまでゲームがベースですので、プログラミングを始めるきっかけや体験としては最適ですが、ゲームやアプリ開発とは根本的に異なっています。CAMPではほかにもさまざまなコースを用意しているので、毎回違ったコースに参加し、自分に合った開発を探してみるのもひとつの方法です」(上野氏)。

 今回参加してみて、思った以上に子どもが2日間まじめに取り組んでいたことに驚いた。メンターさんのフォローも大きかったと思うが、今までやったことのないテキストプログラミングに挑戦し、発表までこなしたことは大きな経験になったと感じた。また、チーム内の友だちから新しい知識を教えてもらったり、ほかの作品に刺激を受けたりするなど、同年代の子どもたちと一緒に学ぶという効果もあった。

 プログラミング教育に関心のある保護者や、ゲームが好きな子どもいる家庭であれば、一度体験会などに参加してみてはいかがだろう。
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《相川いずみ》

教育ライター/編集者 相川いずみ

「週刊アスキー」編集部を経て、現在は教育ライターとして、ICT活用、プログラミング、中学受験、育児等をテーマに全国の教育現場で取材・執筆を行う。渋谷区で子ども向けプログラミング教室を主宰するほか、区立中学校でファシリテーターを務める。Google 認定教育者 レベル2(2021年~)。著書に『“toio”であそぶ!まなぶ!ロボットプログラミング』がある。

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