課題は評価基準の制定、文科省「英語教育実施状況調査」中高1位発表
文部科学省は4月5日、平成27年度「英語教育実施状況調査」の結果をホームページに掲載した。中3生で英検3級以上相当の生徒は千葉県、高3生で英検準2級以上相当の生徒は群馬県に多く、もっとも高い県と低い県で20ポイント以上の差が生まれていた。
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
「英語教育実施状況調査」の対象は、公立中学校9,522校、公立高等学校3,409校(中等教育学校を含む)。平成27年12月1日現在の状況について、平成27年11月13日から平成28年1月8日まで調査が実施された。
◆中学校上位は千葉・秋田・東京都
中学校3年生の英語力の状況では、英検3級以上を取得している生徒は18.9%。英検3級相当の英語力を有すると思われる生徒(17.7%)と合わせると36.6%になり、平成26年度から2.0ポイント上昇した。英検3級以上または相当する生徒の割合がもっとも高い都道府県は「千葉県」52.1%、ついで「秋田県」48.6%、「東京都」47.9%、「石川県」47.8%だった。
一方、英検3級以上または相当する生徒の割合が低い都道府県は「高知県」25.8%、「熊本」26.9%、「島根県」27.7%など。もっとも高い「千葉県」と「高知県」では、26.3ポイントの差があった。
◆高校上位は群馬・千葉・福井
高校3年生(普通科)の英語力の状況では、英検準2級以上を取得している生徒は11.5%。英検準2級相当の英語力を有すると思われる生徒(22.8%)と合わせると34.3%になり、平成26年度から2.4ポイント上昇した。英検準2級以上または相当する生徒の割合がもっとも高い都道府県は「群馬県」49.4%、ついで「千葉県」45.5%、「福井県」42.5%、「兵庫県」41.5%だった。
一方、英検準2級以上または相当する生徒の割合が低い都道府県は「沖縄県」21.8%、「和歌山県」22.5%、「福島県」24.6%など。もっとも高い「群馬県」と「沖縄県」では27.6ポイントの差があった。
【次ページ】課題は統一された評価基準の策定/英語担当教員の英語力も調査…資格ほか取得率は中高ともに福井がトップ/中高8割が英語授業にパソコンを活用
《黄金崎綾乃》
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