都立高校、好印象は過去最高45.9%…都民意識調査
都立高校に対する都民の印象は上昇傾向にあり、肯定的回答が過去最高の45.9%であったことが3月23日、東京都教育委員会が実施した「都立高校に関する都民意識調査」の結果から明らかになった。中学生保護者に限ると、肯定的回答は69.7%にのぼった。
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「都立高校に関する都民意識調査」は、平成8年度から5年ごとに行っている。今回は、「都立高校に関する都民意識調査」に加え、付帯する調査として、都立高校生、都内公立中学生、都内公立小中学生保護者に対する意識調査も実施した。
「都立高校に関する都民意識調査」は、都内居住者(19~60歳および高校生)、都内で営業する企業および都内の大学・短大・専門学校を対象に平成28年11月15日~12月31日に行われた。
都立高校に対する印象は上昇傾向にあり、「よい印象がある・どちらかと言うとよい印象がある」との回答は、過去最高の45.9%。平成23年度の前回調査と比較すると、8.7ポイント増加した。特に中学生保護者の肯定的回答は69.7%にのぼり、前回調査より12.1ポイント上昇した。
具体的な印象では、「自由な雰囲気がある」(67.0%)と「さまざまなタイプの学校がある」(66.5%)という回答が多かった。「生徒の能力を伸長させている」という回答は、前回調査より8.7ポイント多い33.4%で、増加幅がもっとも大きかった。
また、都立高校生に「自分の期待に学校が応えているか」をたずねた結果では、「自分のやりたい勉強ができる」50.0%、「部活動に熱心に取り組むことができる」49.3%など、ほぼすべての項目で「そう思う・多少そう思う」との回答が増加。期待に応えていないと感じている生徒の割合もすべての項目で減少した。
都立高校を選択する理由では、小中学生の保護者は「教育費が負担できる範囲だから」との回答が圧倒的に多かった。一方、公立中学生が高校を選ぶときに重視する内容では「学習指導が充実していること」がもっとも多かった。
調査結果はさらに分析を進め、平成30年度に策定を予定している「都立高校改革推進計画・次期実施計画(仮称)」の取組みなどに反映される。
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