NTT東日本、ベトナムへ日本の教育ICTを「輸出」強化
NTT東日本は5月26日から、日本の教育ICTソリューションを体験できる展示会をベトナムの首都ハノイ市で開催する。日本でのノウハウや知見を生かし、ベトナムでの教育ICTソリューションの商用化や推進を目指していく。
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NTT東日本のグループ会社であるNTTベトナムは、1997年から15年間にわたりVNPTとの事業協力契約に基づき、約24万回線の電話回線の建設や事業運営指導を行ってきた。また、ブロードバンドやインターネットにかかわるICTを活用した共同ビジネス実現に向け、検討を進めている。
ベトナムでは近年、所得水準の向上とともに質の高い教育へのニーズが高まっており、初中等教育の場では、問題解決能力、ICT活用能力、コミュニケーション能力などの「21世紀型スキル習得」を考慮した学習カリキュラムの見直しが議論されている。
一方、ICT化推進の動向としては、校務分野からICT化が進められているものの、授業支援分野では一部の学校でパソコンや電子黒板が利用される程度にとどまり、導入メリットなど認知度の向上、教材の充実、教員研修の改善などが課題にあげられるという。
NTT東日本では、日本国内で多くの学校教育ICT化支援に携わってきたノウハウや知見を生かし、学習支援クラウドサービス「ひかりクラウド スマートスタディ」「おまかせ教室」などの教育ICTソリューションをベトナムで展開し、ベトナムの教育ICT化の推進、最終的にはベトナムの初中等教育の改革に貢献することを目指している。
今回の展示会は、その最初のステップとなるもの。期間は、5月26日から6月30日。パナソニックベトナムの協力で、ハノイ市内にあるパナソニック展示施設を会場に開催する。教育ICTソリューションの関連製品・サービス紹介のほか、算数や理科、プログラミングなどの模擬授業を実演し、現地教育関係者が日本の教育ICTソリューションを体験できる場も設ける。
NTT東日本では今後、ベトナム国内で教育ICTを推進するモデル校を選定。教育ICTソリューションの商用化をVNPTと連携して検討し、NTTベトナムを通じて展開することを目指していく。
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