高校の進路指導、4割は「偏差値」重視…進路指導白書2017
NEWVERYは2017年12月14日、高校の進路指導の実態を調査・検証した「進路指導白書2017」を発表した。高校での進路指導時では、大学の教育内容に関する情報が重視されない傾向にあることがわかった。
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
進路指導白書2017は、特別支援学校を除く全国の高校(全日制、定時制、通信制)計5,067校を対象に、2016年10月1日時点での取り組み内容について、全27項目におよぶアンケート調査を実施し、605校から回答を得て集計・分析した。調査期間は2016年10月31日~11月30日。
高校で進路指導をする際、非常に重視する要素は、「偏差値などの入学難易度」39.2%、「入試方式・科目」34.9%、「面倒見の良さ」32.2%と3割以上を占めた。一方、大学の教育の内容と質に密接に関係する要素である「カリキュラム」15.2%、「中退率」6.6%、「学生と教員の比率」5.3%、「課外活動の支援体制」2.3%、「アクティブラーニング型の授業実施状況」1.5%などの項目を挙げる高校は少なかった。
進路指導の担当者は、難易度の高い大学への進学(20.3%)や保護者の希望の実現(10.4%)よりも、生徒本人に合った進路のマッチング(57.0%)を重視している。一方、学校における進路指導の成果は、国公立大学への合格実績(34.9%)や、入試難易度の高い大学への合格実績(32.2%)、中学からの評価(32.1%)、保護者からの評価(30.9%)によって評価されているとする意見が上位を占めた。
進路指導白書2017ではこのほか、高大接続改革の参考となる高校4校と大学4校の取組み事例も紹介している。
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