Y-SAPIX、双方向Web授業の設置学年拡大…英語カリキュラム改訂も

 Y-SAPIXは2017年12月27日、大学入試で求められる英語4技能の育成を目的に、Y-SAPIXの英語カリキュラムの抜本的改訂を行うと発表した。また、双方向Web授業「iClass」を使って2018年度より全国21校舎で中高6年間の指導を開始する。

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 Y-SAPIXは2017年12月27日、大学入試で求められる英語4技能の育成を目的に、Y-SAPIXの英語カリキュラムの抜本的改訂を行うと発表した。また、双方向Web授業「iClass」を使って2018年度より全国21校舎で中高6年間の指導を開始する。

 現在の中学3年生が受験対象学年となる大学入学共通テストの英語において、2023年度までは民間の資格検定試験と共通テストの英語(筆記試験とリスニング試験)が併用され、国立大学では、英検などの民間の資格検定試験と共通テストの両方を受験必須とする方針が打ち出された。最終的には英語4技能のすべてが求められることから、Y-SAPIXは難関大学が求めるであろう高度な英語4技能の総合的な育成を徹底して推進する。

 2018年度からはオンライン英会話の指導で定評があるベストティーチャー社との連携を強化して、中学1年生から高校1年生までの英語受講生に月2回外国人講師とのマンツーマンでの英作文指導と英会話練習を行う機会を提供する。通常授業でもこれらの指導をバックアップする体制を整える。

 また、2018年度は中学1年生から高校1年生まで毎月実施される英語のアチーブメントテスト(旧名称:マンスリーテスト)や校内実力模試、オープン模試においてスピーキング試験を実施し、学習効果を測定する。そのためY-SAPIXでは、専用のタブレットを受講生全員に貸与し、英語の質問に対して即時的に英語で答えを吹き込む形式による採点方式によって成績のフィードバックを行う。

 今回のテキスト改訂では、英単語の効率的な学習を推進するために、中学生が使用する単語帳「Standard 4000」の全面改訂も行う。この単語帳は多くの中高一貫校で使用する教科書の新出単語すべてをデータベース化し、使用頻度が高く、重要なものを中学校の3年間で約4,000語習得してもらうことを意識して編纂されている。

 双方向Web授業「iClass(アイクラス)」を使った指導について、Y-SAPIXはすでに2016年9月よりSkype for Businessを活用したWeb授業「iClass」を導入。2017年1月からは自宅で受講できる「iClass my Space」を導入した。

 全国的に中高一貫校が増加していることから、Y-SAPIXでは中学の時点で大学受験を目指す生徒のニーズに応えるべく、中高一貫校に通う中学生向けに「iClass」を使った指導を2018年度より全国21校舎で開始する。設置講座は中高一貫・中学1~3年生には主要科目である英語・数学とリベラル読解論述研究ゼミ。また、学習の進捗度合いに合わせて理科や地歴も受講できる。

 Y-SAPIXは、2010年9月に東京・代々木で東大館を開校し、2011年より全国主要都市に校舎を展開。授業は少人数制対話型のスタイルで、一方的な説明に終始することなく生徒とのやりとりを重視し、ひとりひとりの考える力、表現する力を育てることを目指している。

《工藤めぐみ》

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