試験直前、有名大学合格者6割の行動に共通点

 有名大学合格者の64%は入試直前でも「普段通り」の勉強時間を保っていたことが、成学社の調査からわかった。普段の勉強時間に関しては、29%が「3~5時間」、24%が「5~8時間」と回答。受験当日の寒さ対策として効果があったものとして「カイロ」が多くあがっていた。

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勉強時間に関する質問
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 有名大学合格者の64%は入試直前でも「普段通り」の勉強時間を保っていたことが、成学社の調査からわかった。普段の勉強時間に関しては、29%が「3~5時間」、24%が「5~8時間」と回答。受験当日の寒さ対策として効果があったものとして「カイロ」が多くあがっていた。

 調査の対象は、成学社が展開する個別指導学院フリーステップで講師をしている現役大学生100名(134サンプル)。在籍する大学は、京都大学、大阪大学、神戸大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学。合格者がとる行動に共通点があるのかどうかを検証するため、成学社の個別指導部企画広報チームが2017年11月中に留置調査にて実施した。

 勉強時間に関する質問として、アンケート回答者に普段の勉強時間を尋ねると、「3~5時間」29%、「5~8時間」24%が多く、そのほかは「8~10時間」14%、「10時間以上」12%、「3時間以下」10%だった。入試の本番3日前にどのくらい勉強したか聞いたところ、「普段通り」64%がもっとも多く、ついで「普段に比べると少しだけ」24%となっており、「普段の1.5倍以上」は8%と少ない。普段通りの勉強時間というよりも、普段の生活のペースを崩さないことが大切という意見が多数寄せられたという。

 また、受験直前に調べておいてよかったものとして「道順」39%、「乗り換え」37%、「天気」12%があがっていた。受験当日の寒さ対策で効果があったものでは、47%が「カイロ」と回答。「手がかじかんで鉛筆が持てなくなるのを防いでくれる」という理由のほか、「センター試験では廊下で待たされる場面が結構あったのでしっかり防寒してよかったと思った」という意見もみられた。

 入試の日に一番緊張が高まった瞬間では、「開始直前」が54%を占めている。緊張をほぐすためにとった行動で効果があったものとして、51%が「音楽を聴く」、15%が「勉強」と答えた。

 保護者に関する質問も実施。入試直前に親から言われて嫌だったフレーズを聞くと、「言われたことがない」63%がもっとも多い。嫌だったフレーズの回答では、「勉強できてるの」12%、「受かると思ってるの」10%、「勉強しなさい」8%があった。入試の日にお勧めの昼食では「手作り弁当」52%がもっとも多く、「お母さんに応援してもらっている気分になるから」「母の愛情弁当を見るだけで落ち着いた」という意見がみられた。

 そのほか、保護者に向けて「子どもがしてきたことを信じてあげてください」「見守ってあげてください」「受験が終わったら結果がどうであれ『頑張ったね』とほめてあげてください」というメッセージが寄せられたという。

《黄金崎綾乃》

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