中学1年生の約半数、勉強で頼るのは「親」学研プラス調査

 勉強がわからないときに頼るものについて、中学1年生の48.0%が「親」と回答していることが学研プラスの調査により明らかになった。しかし、中学2年生では39.0%、中学3年生では29.0%と学年が上がるにつれて親を頼らなくなる傾向が見られた。

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これまでに行ってきた勉強法ランキング(スマートフォン所持者・非所持者別)
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 勉強がわからないときに頼るものについて、中学1年生の48.0%が「親」と回答していることが学研プラスの調査により明らかになった。しかし、中学2年生では39.0%、中学3年生では29.0%と学年が上がるにつれて親を頼らなくなる傾向が見られた。

 学研プラスが実施した「いまどきの中学生と親の勉強事情に関する調査」は、全国の30代~60代の公立中学校へ通う子どもを持つ男女を対象に行われたもの。有効回答数は600名。調査時期は2018年3月下旬。

 スマートフォンを持っている中学生は62.0%。スマートフォン所持者・非所持者別に勉強方法について調べると、スマートフォンの所持・非所持に関わらず1位「参考書や問題集」、2位「通信教材」、3位「インターネット」とTOP3は同じであった。

 勉強がわからないときに頼るものを聞いたところ、中学1年生の1位は「親」48.0%。一方、中学2年生は「親」39.0%が3位、中学3年生は「親」29.0%が6位と、学年が上がるにつれて親を頼らなくなる傾向が見られた。中学3年生は、「親」の代わりに「参考書」を頼る学生が増えている。

 親と子どもの苦手な教科について調べると、約半数の親子の苦手教科が一致。1位「公民」、2位「数学」、3位「国語」であった。中学1年生・2年生は勉強で「親」を頼るという回答がTOP3にランクインしていたが、「実は聞いてほしくない」と思っている親が多いことが想定される。

 子どもが欲しいものは、1位「スマートフォンやゲーム」36.5%、2位「本・漫画」25.3%、3位「スポーツ用品」20.0%。親が買ってあげたいものは、1位「参考書などの勉強道具」41.8%、2位「本・漫画」29.8%、3位「文具」29.5%であった。「参考書などの勉強道具」が欲しいと回答した子どもはわずか6.7%であったが、61.2%が「参考書をもらったら嬉しい」と回答している。

 参考書を持っている中学生は67.5%。そのうち、85.2%が最後まで読みきらずに使わなくなってしまった経験があることが明らかになった。

《外岡紘代》

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