ここでは、身の回りにあるものを使って備長炭電池を作り「モーターを回す」実験方法をご紹介。自由研究テーマ選定の参考にしていただきたい。
自由研究:中学生向け 小学生向け
備長炭電池でモーターをまわそう
テーマ【発電(6年生)】 実験
対象学年:3~6年生 むずかしさ:★★ 所要時間:2時間
身のまわりにあるキッチンペーパーやアルミはくを使って、備長炭電池をつくり、モーターをまわしてみよう!
用意するもの
備長炭 アルミはく 塩水 キッチンペーパー モーター

実験のやりかた

塩水にひたしたキッチンペーパーを備長炭にまく。一方の先が少し出るようにし、もう一方は炭がかくれるように、しっかりおおう。
※空気が入らないように、手でさすってぴったりまこう。

キッチンペーパーの白い部分が少し出るように1の上にアルミはくをまく。アルミはくが、備長炭にふれないようにまこう。

アルミはくの上と備長炭の上で導線をおさえるとモーターがまわる。

ためしてみよう!
チャレンジ
備長炭を小さくしてみよう。どこまで小さくしてモーターをまわせるかな?

実験でサイエンス
10分以上モーターをまわしてからアルミはくを光にすかして見ると、アルミはくに穴があいていることがわかります。アルミはくが変化するときに電気が流れたのです。
乾電池も備長炭電池とつくりが似ています。乾電池も使うと亜鉛がぼろぼろになっていきます。

発表のためのまとめ
備長炭の大きさによってちがいがあるのか、実際にみんなの前でモーターをまわしながら発表しよう。
おうちの方かたへ:アルミ缶にもエネルギーがたくわえられているので、捨てないでリサイクルしましょう。
発行:永岡書店
<著者プロフィール:NPO法人 ガリレオ工房>
教師を中心にジャーナリスト、研究者、学生などで構成する科学実験の研究・開発グループ。そのユニークで独創的なアイデアや方法は、各界で高い評価を受けている。雑誌・新聞などでの発表のほか、テレビの科学番組にも企画協力している。また、全国各地での実験教室やサイエンスショーも手がけている。2002年に吉川英治文化賞受賞。同年NPO法人として認可される。