中学・高校教師の約7割が提出ノートを内申点として評価

 中学・高校教師の72.8%が回収したノートを評価の一環として採点していることが、コクヨが2018年11月28日に発表した「ノートのとり方と評価との関係についての実態調査」の結果より明らかとなった。

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生徒のノートを回収することはあるか、また回収したノートを評価の一環として採点することはあるか
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 中学・高校教師の72.8%が回収したノートを評価の一環として採点していることが、コクヨが2018年11月28日に発表した「ノートのとり方と評価との関係についての実態調査」の結果より明らかとなった。

 「ノートのとり方と評価との関係についての実態調査」は、ノートメーカーのコクヨと「東大合格生のノートはかならず美しい」の著者・太田あや氏が共同で、全国の中学・高校教師を対象に実施したもの。2018年5月にインターネット調査を実施し、412名の有効回答を得た。

 生徒のノートを回収することはあるか、また回収したノートを評価の一環として採点することはあるか聞いたところ、中学教師の78.2%、高校教師の67.5%がノートを回収し評価につなげており、全体では72.8%の教師が提出ノートを内申点として評価していることがわかった。

 また、2018年9月に中学教師8名を対象にインタビュー取材も実施。回収したノートのどんなポイントを評価しているか聞いたところ、「実験やその結果に関して反省や感想をどのように書いているかをしっかりと見ている」(理科教師)、「授業によって、理解が深まったり、視野が広がったりしたか、などを検証するために振り返りを書かせることに重点を置いている」(英語教師)などの回答があった。全体の共通の評価ポイントとして、授業中に「気付いたこと」や「生徒自身が考えたこと」が書かれているノートが評価されていることがわかった。

 太田あや氏は、「板書をとるノートから点を取るノートへ」ということを掲げて、「授業を再現するノート」のとり方を推奨。授業は、「黒板の内容」「先生の解説」「感じたこと」の3つの要素から成り立ち、「授業を再現するノート」は黒板の内容に加えて、この3つの要素を抜け漏れなく書くことが重要としている。

《桑田あや》

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