「熱中症に関する意識・実態調査2019」は2019年5月23~24日、全国の15~69歳の男女1,000人を対象にインターネットで実施した。
幼稚園・保育園児から高校生までの子どもがいる親401人に対し、「暑い時期に子どもの熱中症が心配か」を質問したところ、87.8%が「心配している」と回答した。「自身の子どもが熱中症になったことはあるか」という問いでは、14.2%が「ある」と回答。運動部(学校内外の運動クラブを含む)への所属状況別にみると、「所属している」21.3%、「所属していない」9.3%と、運動部に所属している子どものほうが熱中症の経験率が高かった。
子どもが運動部に所属している親164人に対し、「子どもの部・クラブ活動の顧問・指導者は熱中症の知識を持っていると思うか」をたずねた結果では、「思う」79.9%、「思わない」20.1%。「子どもの部活動の顧問・指導者は熱中症の危険度が高い日でも無茶な練習を続けると思うか」という問いでは、「思う」34.1%、「思わない」65.9%だった。
「熱中症の危険度が高い日は子どもに部活動を休んでほしいと思うか」という問いには、76.8%が「思う」と回答。「熱中症の危険度が高い日は部活動を禁止するといったルールがあるか」との質問では、「ある」46.3%、「ない」53.7%。「熱中症の危険度が高い日は部活動を禁止するといったルールを作る必要があると思うか」という質問で「思う」と回答した親は79.3%にのぼった。
夏季の運動部の大会の中でも、テレビ中継されるなど注目度が高い全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)については、「選手が熱中症にならないか心配と思うか」を全回答者に質問。「非常にそう思う」46.5%、「ややそう思う」40.0%と、合わせて86.5%が炎天下でプレーする高校球児の体調を心配している結果となった。甲子園の観客の熱中症について心配している人も86.1%と高い割合を示した。
夏の甲子園の熱中症対策については、「熱中症の危険度が高い日は試合を中止にするべき」77.3%、「開催時期を秋などに変更するべき」71.9%、「ドーム球場で開催するべき」70.0%と、7割以上が熱中症予防のための対策を支持した。