【年末年始】子どもの急な発熱やケガに、電話・AI救急相談

 医療機関の多くが休診となる年末年始。子どもが「急に熱を出した」「頭をぶつけた」など、いざという時に役立つ電話相談「#8000」や新たな取組み「AI救急相談」などを紹介する。

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子ども医療電話相談事業
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 医療機関の多くが休診となる年末年始。子どもが「急に熱を出した」「頭をぶつけた」など、いざという時に役立つ電話相談「#8000」や新たな取組み「AI救急相談」などを紹介する。

 厚生労働省による「こども医療電話相談事業」は、全国同一の短縮番号「#8000」にかけると、住んでいる都道府県の相談窓口に転送されるというもの。小児科医師や看護師に電話で相談でき、休日や夜間に子どもの症状に応じた対処の仕方、受診する病院などのアドバイスを受けることができる。携帯電話からも利用可能で、実施時間帯は自治体により異なる。

 「こどもの救急(ONLINE-QQ)」は、厚生労働省研究班と日本小児科学会が監修したWebサイト。気になる症状を選び、出てきた選択肢の中から細かな症状を選ぶと、夜間や休日など診療時間外に受診するかどうか、判断の目安を提供してくれる。対象は、生後1か月から6歳までの子ども。

 埼玉県が提供しているのは「AI救急相談」。埼玉県医師会や埼玉県看護協会、県内の救急医療機関などの協力により整備された。急なケガや病気の際、チャット形式で家庭での対処方法や、医療機関への受診の必要性を相談することができる。

 この「埼玉県AI救急相談」は、パソコンだけではなくスマートフォンからも利用が可能。利用者がチャット形式でフリー入力した相談内容をもとに、可能性のある症状を案内してくれる。細かな設問の中から症状を選択していくと、「今すぐ救急車を呼びましょう」や「通常診療時間内に(24時間以内を目安に)○○科を受診しましょう」といった緊急度がわかる。スマートフォンからの利用では、緊急の場合そのまま119番への電話が可能。また、緊急度が低い場合も家庭での対処方法を教えてくれる。

 楽しい年末年始休暇。自宅でも出先でも、急な子どもの病気やケガへの対応策を考えておくと安心だ。

《海野由宇》

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