2019年を振り返る 大学生 重大ニュース
大学無償化(高等教育修学支援)2020年4月より開始
大学無償化(高等教育修学支援)は、モデル世帯(保護者のどちらか一方が働き、本人、中学生の4人家族)の場合、年収590万円未満で入学金と授業料が実質無償となる制度で2020年4月に施行される。
私立高校無償化などで他の自治体をリードする大阪府は、政府が2020年度開始する大学無償化(高等教育修学支援)の範囲が限定的であることを踏まえ、大阪府が独自に支援を上乗せして幅広い世帯の地元公立大学進学を後押しする制度を発表した。
2019年4月12日
大学無償化、支援関連法案が衆院通過
2019年9月24日
大学無償化、文科省が対象機関を公表…大学・短大は1,043校
貸与型奨学金は
国と大学独自でさまざまな支援が始まる中、大学生のバイト収入は過去最高額になった。一方で奨学金受給率は7年連続減少、特に貸与型は将来への投資でもあるが、初任給が高くはない現在、お金を借りることが敬遠されている傾向だ。貸与型奨学金の返還義務について、返済滞納者の約2割が「貸与終了後」に知った、という日本学生支援機構の調査結果もあった。
生活費、学費、奨学金返済のためにバイトばかりをして、学業が追い付かなくなったり、学習意欲が低下してしまったりするのは本末転倒だ。大学無償化が、意欲ある子どもたちの学びを深めるための起爆剤となり、健やかに安心して生活できるベースとなるよう期待したい。
大学無償化(高等教育修学支援)2020年4月より開始
2019年2月28日
大学生のバイト収入が過去最高、貸与型奨学金は敬遠…学生生活実態調査
2019年4月1日
奨学金の返還義務を知った時期、延滞者の約2割が「貸与終了後」
2019年10月7日
東工大、親が大卒でない「ファーストジェネレーション」に奨学金
2019年10月24日
理系大学院生に「多摩未来奨学金/サイエンス」創設
2019年11月14日
大阪府大・市大、年収590万円未満の学費無償化へ
医学部の不正入試問題発覚から1年
2018年末に発覚し大きな問題となった「医学部不正入試」。改善の結果、2018年度入学者選抜における女性合格率に対する男性合格率は3.11倍(男性9%・女性3%)だったものが、2019年度は0.98倍(男女ともに20%)となった。いかにそれまで女子の受験生が不利な状況下におかれていたかが明るみになった。
2019年6月26日
医学部不正入試の改善状況、東京医大など男女合格比に変化
2019年11月27日
【大学受験2020】国立大医学部の定員増、東北大は116人に
QSでは過去最高位に…世界大学ランキング
東京大学は、QS世界大学ランキングで前回の23位から22位へと順位を上げており、過去最高の順位となった。評価指標のうち、Academic Reputation(学術関係者からの世評)は世界7位。満点を獲得した世界の8校のうちのひとつであり、アジアでは唯一だった。
また、9月に発表となったTHE世界大学ランキングでは、 日本の大学は、トップが「東京大学」36位、続いて「京都大学」65位、「東北大学」「東京工業大学」251~300位。前回と比べて、東京大学は42位から上昇、京都大学は同位だった。
2019年3月27日
THE世界大学ランキング日本版2019、東大が2位に…学生の評価は?
2019年6月19日
QS世界大学ランキング2020、東大は過去最高の順位
2019年9月12日
THE世界大学ランキング2020、東大が36位に上昇
未来に向けたさまざまな改革が2020年も期待される。