【大学受験2020】受験生の新型コロナ対応…名工大、大阪府立大が個別検査免除

 名古屋工業大学は2020年2月17日、一般入試志願者が新型コロナウイルスに感染し受験できない場合、個別学力検査を免除すると公表。大阪府立大学も特別措置を行うことを公表している。

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 名古屋工業大学は2020年2月17日、一般入試志願者が新型コロナウイルスに感染し受験できない場合、個別学力検査を免除すると公表。大阪府立大学も特別措置を行うことを公表している。

 文部科学省は1月30日、「新型コロナウィルスに感染した場合等の受験生への配慮について(依頼)」を公表。受験生が感染した場合、あるいは感染が疑われる場合、受験生の進学の機会の確保を図る観点から、各大学の実情に応じ、振替受験の実施や大学入試センター試験を参考にした合否判定など、柔軟な対応を検討するよう依頼している。

 名古屋工業大学は、受験生の進学の機会の確保を図る観点から、新型コロナウイルスに感染したために受験できない者には特例措置で対応する。対象の試験区分は、2020年度(令和2年度)一般入試(前期日程・後期日程)。対象者は、新型コロナウイルスに感染したため、当該試験を受験することができない者。ただし、当該試験日程(前期日程または後期日程)における試験科目を1科目でも受験した場合は特例措置対象者とはしない。

 特例措置の内容は、個別学力検査を免除し、大学入試センター試験成績、調査書およびエントリーカード(創造工学教育課程のみ)を総合して判定する。同大学のWebサイトでは各学科の大学入試センター試験の利用科目および配点を掲載している。手続きは、前期日程が2月24日・25日、後期日程は3月11日・12日の所定時間内に大学の入試課へ電話などで知らせる。状況確認後、特例措置の適用申請書、診断書の提出方法について伝える。

 さらに、大阪府立大学も新型コロナウイルスに感染またはその疑いがあり、受験できない場合は、特別措置を実施する。学域・一般選抜は、大学入試センター試験の結果による合否判定を行う。学域・特別選抜は、外部試験結果等を利用した個別対応を行い、大学院入試は研究科による個別対応を行う。

 該当する受験者は、医療機関からの勧告などを受けた日から各入学試験の翌日(試験日が金曜日の場合、次週の月曜日)の午後5時までに、大阪府立大学大学運営部入試課まで連絡すること。なお、新型コロナウイルス以外の感染症については、特別措置は行わない。

 また、国立大学協会の永田恭介会長(筑波大学長)は2月17日、「新型コロナウイルスに関連した感染症に関する対応について」とコメントを発表。在籍する大学からの連絡や、文部科学省や外務省などのWebサイトで最新情報を踏まえ、安全確保に細心の注意を払うことを呼び掛けている。

《田中志実》

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