【大学受験2021】私大共テ英語リーディング・リスニング配点比率「1:1」が最多

 旺文社教育情報センターは2020年10月12日、「私立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」をWebサイトに掲載した。10月9日現在、リーディングとリスニングの配点比率は「1:1」が約半数で最多だった。

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2021年私立大一般選抜共通テスト英語リーディング・リスニングの配点比率(R:L)の割合 (c) 2020 旺文社 教育情報センター
2021年私立大一般選抜共通テスト英語リーディング・リスニングの配点比率(R:L)の割合 (c) 2020 旺文社 教育情報センター 全 6 枚 拡大写真
 旺文社教育情報センターは2020年10月12日、「私立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」をWebサイトに掲載した。10月9日現在、リーディングとリスニングの配点比率は「1:1」が約半数で最多だった。

 「私立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」は、大学入試センターの発表資料をもとに「共通テスト英語」の問題作成方針や出題方法のポイントをまとめるとともに、旺文社調査による2021年私立大学一般選抜における共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点比率を掲載したもの。

 問題作成方針では、外国語の音声や語彙、表現、文法、言語の働きなどの知識を実際のコミュニケーションで、目的や場面、状況などに応じて適切に活用できるかを「読む」「聞く」で評価。実際のコミュニケーションを想定した明確な目的や場面、状況の設定を重視する。問題レベルは、CEFR A1~B1。発音、アクセント、語句整序などの単独問題は出題しない。

 リスニングの音声読み上げは、第1問と第2問が2回読み、第3問~第6問が1回読み。すべて1回読みにする可能性も今後検証される。リスニングの内容は、生徒の身近な暮らしや社会での暮らしに関わること。リスニングの音声は、多様な話者による現代の標準的な英語が使用される。

 センター試験の英語の配点は筆記200点、リスニング50点で、「筆記:リスニング」の配点比率は「4:1」だったのに対し、共通テストの英語の配点はリーディング(R)100点、リスニング(L)100点で、「R:L」の配点比率は「1:1」。入試での各技能への重み付けは、これまで通り各大学が判断する。

 旺文社調査によると、おもな私立大学105校の一般選抜(共通テスト利用や共通テスト併用)で、英語「リーディング」「リスニング」の両方を利用する場合の「R:L」の配点比率(10月9日現在)は、「1:1」が46.8%で最多。「4:1」26.2%、「3:1」13.5%が続き、これら3つの比率で全体の86.5%を占める。これまでセンター試験と同じ「4:1」が大多数を占めていたため、多くの大学でリスニングの比率はアップすることとなる。

 学部・学科別や入試期別・方式別で配点比率を変えている大学は、集計した105校のうち23校で割合は21.9%。たとえば、中央大の法と商が、共テ併用方式と共テ単独方式で比率を変えている。

 なお、配点比率は原則、各大学発行の入試要項や入試ガイドの情報をもととしている。入試期別や入試方式によって、「募集がない」「リスニングを利用しない」学部・学科があるケースでも、表示されている配点比率は、あくまで共通テスト英語「R」「L」の両方を利用する入試期別や入試方式の情報。

 配点比率が示されていても、共通テスト英語が選択科目のため必ずしも必要ない場合や、「R+Lの得点」と「Rの点数のみを換算した得点」のどちらか高得点を利用する場合など、大学によって利用方法が異なるため、詳細は大学発行の募集要項を参照のこと。また、コロナ禍のもとでの入試という状況でもあるため、各大学の掲載情報は今後、変更される可能性がある。大学発行の募集要項やWebサイトの更新情報を必ず確認すること。

《桑田あや》

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