【大学受験】スマホなど持込可能な新入試方式を導入…産業能率大

 産業能率大学は、2021年度入学者選抜の新しい選抜方式として「一般選抜未来構想方式」を実施する。大学(学部)の入学選抜試験では全国で初めてとなる、スマートフォンやタブレットの試験会場持込みが可能な試験形態を採用する。試験日は2021年2月17日。

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一般選抜未来構想方式
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 産業能率大学は、2021年度入学者選抜の新しい選抜方式として「一般選抜未来構想方式」を実施する。大学(学部)の入学選抜試験では全国で初めてとなる、スマートフォンやタブレットの試験会場持込みが可能な試験形態を採用する。試験日は2021年2月17日。

 「一般選抜未来構想方式」は、知識そのものではなく、知識や経験を「活用・応用する思考力」を測る選抜方式。スマートフォンやタブレットを持込みを可能とすることで、受験生自身の知識・経験だけでなく、インターネットで得られる多くの情報を選択・活用しながら、社会課題の解決策を考案する選抜方式となる。

 具体的な選抜は、大学入学共通テストと事前記述課題、および選抜試験日に記述する未来構想レポートの総合評価で行う。

 事前記述課題では、「持続可能な多様で豊かな社会」を構築するための意欲あるいは「地域創生」への意志など未来への意欲について、探究学習の経験を踏まえてWebシステムに入力記述する。

 未来構想レポートでは、近未来でのある地域での社会状況(シナリオ)を読み、このような状況に陥らないためには、どのような構想を描き、方策を構築するべきかについて考え、レポートをまとめる。

 未来構想レポート作成時には、スマートフォン・タブレットPC、ノートパソコン、電子辞書のいずれか1台のみの持込みと検索が可能で、試験室ではWi-Fiも利用できる。活用はあくまで検索のみとし、通話およびSNS、メールなどによる外部との連絡は禁止する。

 大手予備校の河合塾、駿台教育研究所の調べによると、大学学部入学者選抜において、スマートフォンやタブレットなどの持込み可能な選抜方式として全国初となるという。

 産業能率大学では新方式を通じて求める人材として、地域の課題に問題意識を持ち、将来「起業家」または「組織のリーダー」となり、課題解決の担い手となることを目標とする人物像をあげている。

 同大学Webサイトの入学者選抜情報ページでは、未来構想レポートのサンプル問題を公開中。

《勝田綾》

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