【自由研究】情報検索力を伸ばすゲーム「名前を使わずに検索せよ!」

 おうちで簡単に取り組むことができるゲームを、新型学習塾「a.school」(エイスクール)代表の岩田拓真氏の著書「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」よりピックアップ。探究心を伸ばし、遊んだ結果が「学び」となる、夏休みの自由研究にもお勧め。

教育・受験 小学生
「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」(主婦と生活社)より
「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」(主婦と生活社)より 全 2 枚 拡大写真
  毎年夏休みに小中学生の宿題に出される「自由研究」は、考え方次第で日常生活にある身近な物事から子供の探究心が刺激され、楽しい学びの時間を創出することができる。

 ついつい親が我が子に言ってしまいがちな「宿題終わった?」「勉強してる?」という言葉を、「一緒にゲームしない?」という言葉に変え、「探究学習」のきっかけとなるゲームを、新型学習塾「a.school」(エイスクール)代表の岩田拓真氏の著書「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」(主婦と生活社)より紹介する。子供が自ら「主体的に学ぶ子」に育つために必要なのは、ワクワク夢中になれる気持ち。夢中になって取り組み、学ぶ楽しさを知ることで自然と主体的に学ぶ姿勢が育まれていく。長い夏休み、家で手軽に実践できる学習ゲームに挑戦して、ワクワクする時間を親子で共有してみてはいかがだろうか。

サイト名そのものを直接使うのはダメ「名前を使わずに検索せよ!」



ルール


 答えとなる「公式のウェブサイト」を事前に決めて、親子でどちらが検索結果の上位にそのサイトを表示させることができるかに挑戦する検索対決ゲーム!

 検索欄に入力する文字は、サイト名そのものを直接使ってはいけません。最初はキーワード「1単語」からはじめて、答えとなる「ウェブサイト」が検索結果に表示されなければ、徐々に「3単語」「4単語」と、使ってよい単語数を増やしていきましょう!

 先に答えの「ウェブサイト」を検索結果上位に表示させた人が勝ち。答える順番を決めて、交互に検索をかけていきましょう。

「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」(主婦と生活社)より
 答えに設定する「ウェブサイト」は、お菓子の名前や商品名、企業名、観光名所など公式HPがあるものに設定しましょう。子どもが興味のあるものをお題にすると、一生懸命取り組んでくれますよ。

声のかけ方



「『勉強しなさい』より『一緒にゲームしない?』」(主婦と生活社)より

ポイント


●「公式」という単語を入れると、検索結果にすぐ表示されてしまうのでNG。
どんな検索方法がうまくいったか、うまくいかなかったかを振り返り、コツやそのポイントをノートにまとめる。
●最初はチーム戦で挑戦し、親がフォローしてあげる。

この教科が伸びる:プログラミング・国語
情報検索する力、デジタル機器を使う力、語彙力



こんな力がUP! 情報検索力


 インターネット検索のコツを、遊びながら身につけられます。情報検索力の差は、そのまま情報格差になってしまうため、これからの時代、身につけておくべきとても大切な力です。もし子どもがパソコンのタイピングができなければ、入力したい言葉を言ってもらい、親がやってあげましょう。徐々に自分で触りたくなると思います。そのときは子どもに任せて、機器に慣れる練習をさせてあげましょう。「名前を使わずに検索せよ!」は、他の言葉で言い換えるゲームなので語彙力や説明力のアップも期待できます。

応用ゲーム


 「1単語だけ」で一発検索勝負!お題は子どもの興味のあるものから始めて、歴史上の建築物、世界遺産、教科書に載っている固有名詞など、学習的な単語でも挑戦しよう。(事前に答えのHP を設定するのを忘れずに!)

(協力:主婦と生活社)

「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」:新型学習塾の最先端授業 学習×ゲーム をおうちで体験!

発行:主婦と生活社

<著者:岩田 拓真>
 株式会社a.school代表取締役校長 兼 クリエイティブ・ディレクター。成績アップや受験合格のためではなく、子どもの興味関心を広げて深める「探究学習」に特化した学習塾エイスクールを2014年に開校(東京・本郷)。また、そこで開発した探究学習プログラム「なりきりラボ(R)」「おしごと算数(R)」(グッドデザイン賞受賞)を全国50以上のパートナー校で提供している(2021年6月現在)。経済産業省、リクルート、河合塾、明光義塾、博報堂、京急電鉄など企業・行政とのコラボレーションも多数あり、新しい学びをつくり出す次世代型教育企業として注目を浴びている。京都大学総合人間学部卒、東京大学大学院工学系研究科修了(工学修士)。経営コンサルティング会社Boston Consulting Groupを経て現職。一児の父親。電車と乗り物に夢中で、自分の妄想の世界を止めどなく話し続ける息子の言動に日々癒やされている。

《編集部》

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