新型コロナウイルス流行、約4割の高校生の進路選択に影響
新型コロナウイルスの流行が、約4割の高校生の進路選択に影響したことが、学研教育総合研究所の調査でわかった。具体的な理由については「地元を志望する気持ちが強くなった」「学力への影響で志望校や進路を変更した」が上位にあがった。
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学研教育総合研究所は、2021年8月27日から30日に日本全国の高校生約377万人にインターネットによるアンケート調査を依頼。1~3年の各学年で男女100人ずつ計600組の回答が集まったところで調査を終了し、高校生白書Web版8月調査として公開した。調査では、新型コロナウイルス感染拡大の影響やオンライン学習の取組み、子供たち自身の内面や社会を見る目に着目した。
新型コロナ流行の進路への影響については、全体でみると、「かなり影響した」「すこし影響した」が合計39.8%を占め、およそ4割の高校生が進路選択への影響を感じていることがわかった。学年があがるほど影響を受けたという回答が多く、特に3年女子は49.0%と半数近くが影響を感じており、全体の平均より9.2ポイント、3年生男子と比べても7ポイント上回り、もっとも割合の低い1年生女子より23ポイントも高い数値となった。
また、進路選択に影響が「あった」と答えた239人を対象に行った調査によると、具体的な影響の1位は「地元の学校・就職先を志望する気持ちが強くなった」が26.4%となったが、その一方で「地元以外の学校・就職先を志望する気持ちが強くなった」も4位に入った。2位は「学力への影響で志望校や進路を変更した」が23.0%、3位は「部活動や課外活動への影響で志望校や進路を変更した」で18.0%だった。
普段の学習で利用しているおもな通信機器については、自身のスマートフォンが54.8%と半数以上を占め圧倒的な1位となった。2021年度調査によると、高校1年生のスマートフォン使用率が90%を超えている。しかし、学年別にみると男女共に高校3年生のスマートフォンの使用割合は低く、普段の学習で通信端末を使用しないと答えた割合は、高校3年生男子で33.0%、高校3年生女子で38.0%と、他の学年よりも高い結果となった。このことから大学受験の勉強は、対面授業等のオンライン以外の学習方法のほうが主流になっているのではないかとしている。
オンライン学習の満足度については、高校生男子の90.0%、女子の84.4%が通信機器を利用した学習に満足している。オンライン学習の良いと思う点については、もっとも多かったのが「自分のペースで学習できる」が66.0%。ついで「登下校しなくて良い」が37.0%、「リラックスして学習できる」が31.5%だった。
2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、授業や行事、クラブ活動、受験等に大きな影響を受けている高校生だが、通信機器を用いた学習を前向きにとらえて、オンラインで学ぶことの効果やメリットを実感し、学びのICT化に期待感をもっていることがうかがえる結果となった。
その他、高校生白書Web版8月調査では、高校生の日常生活や将来についての調査、習い事等の学習面の調査等をWebサイトで公開している。
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