【高校受験2022】大阪府公立高入試<社会>講評…昨年度並み

 2022年3月9日(水)、令和4年度(2022年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムでは、成学社(開成教育グループ)の協力を得て、「社会」の講評を掲載する。

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【高校受験2022】大阪府公立高入試<社会>講評
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 2022年3月9日(水)、令和4年度(2022年度)大阪府公立高等学校入学者選抜のうち、一般入学者選抜の学力検査が実施された。2022年3月5日に発表された全日制の学校別の競争率(志願倍率)は、北野(文理)1.35倍、大手前(文理)1.29倍など。全日制課程普通科(単位制高等学校を除く)を設置する高等学校は、普通科が募集人員2万896人に対し2万3,380人が出願し、競争率は1.12倍。専門学科は募集人員8,963人人に対し1万79人が出願し、競争率は1.12倍。

 リセマムでは、開成教育グループの協力を得て、「社会」の講評を掲載する。このほかの教科(全5教科)についても、同様に掲載する。

大阪府<社会>講評
(開成教育グループ 提供)



大問1 アジアと日本の工業化(地理) 標準
大問2 富士山とその周辺地域(3分野総合) 標準
大問3 労働(公民) やや難
大問4 土地政策(歴史) 標準

 分野別の出題割合は、地理が38%、歴史が31%、公民が31%で、地理の比率がやや高かった。昨年は公民の出題範囲が削減されたが、全範囲からの出題になったこと、資料の読み取りや処理に時間を要する地理の出題比率が増えたことから、難易度は昨年度と同程度か、やや下がった。

 全国の標準的な公立入試問題と同様、地図・図式・グラフ・会話文などのさまざまな種類の情報を読み解いて答えることが求められる問題である。設問は用語記述、記号選択形式が多いが、単なる知識を問うのではなく、記述説明、資料の読み取り、歴史事項の並べ替え、誤ったものを選ぶ、完答形式や正しいものをすべて選ぶ複数解答形式など、知識の理解や思考力・判断力が問われる問題が6割以上を占めている。

 現代的なトピックを扱った総合問題では、近年の入試で頻出のSDGsにも関わる項目であるが、ハザードマップをもとに作成した地図の内容についての会話を読み取り答える問題、各国の男女別・有償・無償労働時間の割合を示したグラフを読み取り、ワーク・ライフ・バランスやジェンダー平等について考えさせる問題が出題された。

大阪府公立高入試・講評(提供:開成教育グループ)


英語講評
数学講評
国語講評
理科講評
社会講評
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 このレポートは令和4年3月10日(木)に開成教育グループが作成したもの。

協力:開成教育グループ

《編集部》

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