【高校受験2022】都立高の男女別定員、緩和措置で格差解消74%

 東京都教育委員会は2022年7月13日、2022年度(令和4年度)東京都立高等学校入学者選抜における男女別定員の緩和措置の実施状況について公表した。男女別定員を定める109校において、男女の定員各10%を男女合同で選抜した結果、81校(74%)で男女格差が解消したという。

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2022年度東京都立高等学校入学者選抜における男女別定員の緩和措置の実施状況
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 東京都教育委員会は2022年7月13日、2022年度(令和4年度)東京都立高等学校入学者選抜における男女別定員の緩和措置の実施状況について公表した。男女別定員を定める109校において、男女の定員各10%を男女合同で選抜した結果、81校(74%)で男女格差が解消したという。

 東京都立高等学校入学者選抜では、47都道府県で唯一、男女別定員制を設けている。2021年9月には、男女別定員を定めている都立高校全日制普通科(単位制およびコースを除く)について、中学校の進路指導に与える影響が大きいこと等を考慮し、男女合同定員へ段階的・計画的に移行する方針を示している。

 2022年度入学者選抜では、男女別定員を定めている都立高校109校すべてで、男女の定員各10%を男女合同とする男女別定員の緩和措置を実施し、合格者を決定した。その結果、109校のうち81校(74%)が男女合同定員の場合と同じ結果となり、男女の格差がなくなった。

 一方、23校(21%)では女子の合格者が増加。男女合同定員の場合と比較した際、女子の合格最低点は高いままで、合格最低点の男女差は「日本橋」と「松原」で59点、「向丘」で53点、「小平」で50点にのぼった。男女合同定員と男女別定員を比較した女子合格者数の差は、「向丘」で30人、「日本橋」で24人、「三田」で23人等となっている。

 また、5校(5%)では男女合同定員の場合と比較して、男子合格者が増加。「足立東」「蒲田」「秋留台」の3校は、女子の受検者数が全員合格しており、合格最低点は男子が女子を大きく上回った。

 東京都教育委員会は、男女合同定員への移行時期について、今回の実施状況を踏まえて検討するとしている。

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《奥山直美》

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