【大学受験2024】国公立大、総合型・学校推薦型選抜が過去最高

 旺文社教育情報センターは2023年10月18日、文科省が9月に公表した「2024年度国公立大学入学者選抜の概要」の分析結果を発表した。国公立大入試の募集の概況や、各選抜に関する過年度からの推移数値などを示している。

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2024年入試 国公立大 入試方式別の募集人員と割合
2024年入試 国公立大 入試方式別の募集人員と割合 全 4 枚 拡大写真

 旺文社教育情報センターは2023年10月18日、文科省が9月に公表した「2024年度国公立大学入学者選抜の概要」の分析結果を発表した。国公立大入試の募集の概況や、各選抜に関する過年度からの推移数値などを示している。

 発表によると、2024年の国公立大全体の募集人員は、公立大の増加や国立大の定員増などにより2012年度と比べて4,800人増加。2012年以降、公立大は20大学が新設され、国立大は2023年から地方創生を狙いとする定員増、2024年からの高度情報専門人材の確保を狙いとする定員増などがおもな要因としている。

 募集のメインは一般選抜ではあるものの、その募集人員が全体に占める割合は低下。2015年の81.5%から2024年は76.7%へと依然として高率ではあるものの、減少が続いている。

 一方、一般選抜にかわって拡大傾向にあるのは、総合型選抜・学校推薦型選抜。2015年以降、10年連続で募集人員増が続いており、全体に占める募集人員の割合も、2015年以降10年連続して上昇。2024年は、対前年0.5ポイント増の23.0%で過去最高となった。

 2024年に入試を実施する国公立179大学における総合型選抜・学校推薦型選抜の実施率は、総合型(共通テスト課す)29.6%、総合型(共通テスト免除)52.5%、推薦型(共通テスト課す)55.9%、推薦型(共通テスト免除)79.9%。全般的には、共通テスト免除での実施が主体となっているが、国立大の推薦型では、共通テストを課すほうが多くなっているという。

 「2024年国公立大入試『選抜要項』分析」は、旺文社教育情報センターのWebサイトで確認することができる。

《木村 薫》

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