【とっておきの私立中学校2025】駒場東邦中学校・高等学校…世界を冷静にとらえ、大いなる夢を描く

 「中高6年間一貫教育を考える会」発行の中学受験情報誌『とっておきの私立中学校』と連携し、注目の私立中学校を紹介する本企画。本記事では、駒場東邦中学校・高等学校を紹介する。

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 2025年度の中学受験を目指すご家庭は、そろそろ第一志望校・併願校を決定する時期だろう。

 リセマムでは昨年に引き続き「中高6年間一貫教育を考える会」と連携し、お勧めの私立中学校をピックアップ。同会が発行する『とっておきの私立中学校』の中から抜粋して、注目校の魅力をお伝えしていく。

 本記事でご紹介するのは、駒場東邦中学校・高等学校。東京都世田谷区にある完全中高一貫の男子校だ。学校長・小家一彦先生からのメッセージの他、特色のあるプログラムを紹介する。

教育方針

自主独立の気概と科学的精神をもって世界に大いなる夢を描こう

 今日の情報通信技術の進歩はとどまるところを知らず、私たちは、ここに居ながらにして簡単に世界とつながることができ、世界中で今起きたことをここで知ることができるようになりました。その一方で、私たちは常に不安を抱えているように感じます。価値観が極端に多様化し、果てしなく変化と忘却を繰り返す時代にあって、規範をどこに求めたら良いのか、あるいは、どのようにすればつながりを実感できるのか、いまひとつ確信をもてずにいるのではないでしょうか。強い言説に接してつい惹かれることがあっても、心底から安心することはないように思うのです。

 本校は、創立以来一貫して、「自主独立の気概」と「科学的精神」とを養うよう生徒諸君に説いてきました。これらの教えは、草創期においては、戦後の混乱が色濃く残る時代にあって貧しさを克服する方途として示されたものなのですが、その根本には、青少年に明るい夢を抱き続けてほしい、そして人類の福祉に貢献する人物として世界に羽ばたいてほしいとの切なる願いがあるのです。この願いは、右肩上がりの成長を信じていた時代を経て、グローバリズムへの一気の傾きを経験しても、変わることのないものでした。そして、現今の不安な時代においては、ますます強くなる願いなのです。

自らを取り巻く世界を自分の目や耳で冷静にとらえ、興味関心を高めてほしい

 駒場東邦はその感受性を磨く場でありたいと思っています。

自分の頭で考えてそれを自分の言葉で表出してほしい、そして考えることをやめないでほしい

 駒場東邦はその思考力を鍛える場でありたいと思っています。

高い志をもつ仲間とともに、失敗を恐れず、自分の思い描くとおりに伸び伸びと学んでほしい

 駒場東邦はその切磋琢磨の場でありたいと思っています。

 思うに青春とは、決していつも明るい光に満ちたものではありません。むしろ、難問に突き当たり思い悩む日々は、鬱々としているものです。迷って、悩んで、なかなか前に進まなくても良い、誠実に意志をもって学ぼうとするかぎり、それを助けようと思います。若い諸君が、互いの苦しみを理解しつつともに高い目標を目指していけば、そこにはアクティブな学習集団が実現していきます。そして、そのうちの1人として学ぶ者は、かけがえのない“ひとり”として世界に立つ日を、確信をもって迎えることができるものと信じています。

駒場東邦中学校・高等学校 校長 小家一彦先生

「異なる文化」に出会う新プログラムが始まります

 同校は今、積極的に新しいプログラムをスタートさせています。それらのプログラムには、海外での活動や他校との共同企画など、「異なる文化」に出会う機会がたくさんあるそうです。今年からスタートする「オーストラリア国際交流」は、高校1年生を対象にターム留学を実施します。また、昨年姉妹校協定を締結した、台湾・台南市にある國立臺南第一高級中學(台南一中)の「SDGsに関する探究と実践に関する会議」に同校が招待され、中2から高1での5名が参加予定です。

 「全米邦友会」という同窓会が組織されるほど、卒業後海外で活躍するOBが多い同校。世界に目を向けた取組みに今後も注目です。

国際理解教育

好奇心を行動に、表現力を磨く文化祭

 同校は行事がさかんなことで知られており、なかでも文化祭と体育祭は二大行事となっています。体育祭では中学・高校が縦割りチームで4色に色分けされ、6年間変わらないという伝統があります。また駒場東邦の文化祭は生徒が主体となって作り上げ、自分の興味や好奇心を行動に繋げる場となっています。たとえば鉄道研究部のジオラマ、地学部の展示、生物部の水族館など、ユニークな活動成果を見ることができます。部活以外の有志企画で参加できることも、駒東らしさが表れているところです。最近では両生類研究やオセロ研究、落語披露などでの参加がありました。

 「駒場東邦には仲間と協力して新しい境地へたどり着くことができる可能性が無限大に広がっています。」(高校2年生・Y君)

 文化祭では自分の好きなものを表現し、その魅力を来場者に伝える。駒東のそういった「何かを形にして伝える力」を実際に来場して感じてみてはいかがでしょうか。

文化祭

駒サポ

 2022年度より中1から高2の生徒を対象として「駒場東邦放課後学習サポートシステム」、通称「駒サポ」を導入しています。放課後に教室を開放し自習室として使用できるほか、同校OB を中心とした講師が、質問対応や学習計画立案などの学習サポートを行います。部活動後にも利用できるので、学習習慣を身につけるのに最適な取組みとなっています。(費用別途)

本物に触れる

 各学年の担任団や生徒の企画により、試験休みの期間や長期休暇を利用して、希望者を対象に、多様な体験学習を行っています。重視しているのは、自分の目で実際に見たり、触れたり、話したりすること、現場の空気を肌で感じることです。同校は、そのような経験こそが、生徒ひとりひとりの生活をより豊かにし、日々の学校での学習をより深めることにつながると考えています。

震災復興の現場に触れる
生き物に触れる

説明会情報


学校概要

所在地:東京都世田谷区池尻4-5-1
アクセス:京王井の頭線「駒場東大前駅」徒歩10分または東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩10分
電話番号:03-3466-8221

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《編集部》

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