SHIBUYA109エンタテイメントは2024年9月25日、「Z世代の時間の使い方に関する意識調査」の結果を発表した。効率的に時間を使いつつも、大切だと思うことには時間をしっかり費やしており、動画はコンテンツにより視聴速度を変えていることがわかった。
「Z世代の時間の使い方に関する意識調査」は、SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者 マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」が一都三県に住む15~24歳のZ世代を対象に、外部調査パネルによるWeb調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューにより行ったもの。Web調査の回答者数は461名(高校生229名/大学・短大・専門学生232名)、グループインタビューは、女子大学生4名が2グループで合計8名。
時間の使い方について聞いてみたところ、効率的に時間を使いつつも、大切だと思うことには時間をしっかり費やしているということがわかる。一方で、「『タイパ』という言葉を日常的によく使う」人は3割弱と少ないことがわかった。
タイムパフォーマンスや、効率的な時間の過ごし方を意識する理由は、「自分の好きなことをする時間を捻出するため」51.6%が最多で、「1人の時間を作るため」45.3%、「何もしない時間を確保したいから」24.7%と続く。たくさんの予定をこなすために効率化を求めているわけではないことがうかがえる。
効率化・短縮したいことは、1位「移動時間」46.9%、2位「勉強・課題」39.3%、3位「食事(1人)」24.3%となった。逆に、時間をかけても惜しくないことは、1位「睡眠」47.1%、2位「趣味・習い事」34.7%、3位「推し活」33.6%となった。
続いて、時間を効率的に使うためにやっていることを聞いたところ、最多は「ながら〇〇」38.6%となり、「移動時間にやることをすすめる」35.4%、「移動時間の短縮」26.5%と続く。移動時間に関するものが2位3位となっており、フリー回答で同様の質問をした場合も「移動時間」というワードが目立っている。
時間の効率化に関連して動画の倍速視聴について聞いたところ、知識や情報を得るためのコンテンツは2倍速視聴が30%弱と多数派となる一方で、映画に関しては2倍速視聴は10%未満となるなど、コンテンツによって視聴速度が異なることが明らかになった。
Z世代の時間に対する考え方を知るために、「何もしない時間」と「予定の詰め方」について聞いたところ、「何もしない時間が好き」で「予定はあまり詰めたくない」というグループがもっとも多いことがわかった。Z世代の約7割が「何もしない時間が欲しい」と回答しており、「効率的」な時間を大切にしつつも、それとは逆の過ごし方にも魅力を感じているようだ。