教育Webメディア「こども教材プラス」を運営するSUNCOREは2025年10月3日、高校時代に子供がアルバイトを経験した保護者103名に対する調査を実施した。この結果、保護者の74.8%が「アルバイトよりも、もっと勉強に注力すべきだった」と考えていることが明らかになった。
調査によれば、保護者の4人に3人が、子供の高校時代にもっと勉強を優先すべきだったと後悔していることが判明した。「アルバイトはお子様の学力にどのような影響を与えましたか?」という質問では、「悪影響だった」と感じている保護者が38.8%にのぼり、「好影響だった」とする8.7%を大幅に上回っている。
保護者たちは、アルバイトが学業に与えるデメリットとして「勉強時間の喪失」と「心身の疲労」をあげており、「学校が終わったあとにバイトをすると、家に帰ってきてから普段の勉強をする余力が無くなることが多かったです」という具体的な声も寄せられている。また、「夜10時までのバイトで睡眠不足となり、授業中に集中できなくなりました」という影響も示されている。
この調査では、子供の労働時間は「週5~10時間未満」がもっとも多く、44.7%を占めた。しかしこの層でも、大多数が勉強を優先すべきだったと感じている。アルバイト時間が短くても学業への影響は大きく、子供の生活リズムや学習習慣に影響を及ぼしていることがうかがえる。
「こども教材プラス」の編集長・高野智弘は、「アルバイトが成績を下げる」という単純な話ではないとし、「アルバイトは学力を伸ばす機会の損失であり、もっと高みを目指せたかもしれない」という複雑な保護者の心情に触れている。
今回の調査は、アルバイトが大学受験に及ぼす影響についての保護者の現実的な声を反映しており、高校生にとって学業を優先する選択が将来的な後悔を減らす鍵となるかもしれないと指摘している。