大学進学費用の不安、9割の保護者が感じる

 学習塾「武田塾」を全国に展開するA.verは、私立大学への進学を希望する高校生の子供をもつ保護者107名を対象に、大学進学費用に関する実態調査を行った。調査結果によると、約9割の保護者が進学費用の増加に不安を感じており、92.5%が家計の見直しを実施済みまたは予定していることが明らかになった。

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子どもの大学進学費用に関する実態調査
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 学習塾「武田塾」を全国に展開するA.verは、私立大学への進学を希望する高校生の子供をもつ保護者107名を対象に、大学進学費用に関する実態調査を行った。調査結果によると、約9割の保護者が進学費用の増加に不安を感じており、92.5%が家計の見直しを実施済みまたは予定していることが明らかになった。

 この調査は、IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査で、2025年1月6日から1月8日にかけて実施された。対象は私立大学への進学を希望する高校生の子供をもつ保護者107名である。

 調査結果によれば、進学費用の増加に「非常に不安を感じる」と回答した保護者は45.8%、「やや不安を感じる」は43.9%で、合計89.7%が不安を抱えていることがわかった。特に不安を感じる費用項目としては、「学費」が70.8%で最多となり、ついで「受験料」が62.5%、「塾や予備校の費用」が54.2%と続いた。

 家計の見直しについては、「すでに見直しを行った」が12.1%、「現在見直しを行っている」が48.6%、「今後見直す予定」が31.8%だった。具体的な見直し策としては、「娯楽や趣味の支出を減らす」が56.6%でもっとも多く、「毎月の生活費を削減する」が44.4%、「外食や出前の頻度を減らす」が41.4%と続いた。

 また、受験勉強の効率化を重視する保護者は90.7%に達し、「自学自習を促す環境づくり」が61.7%でもっとも重要視されていることが明らかになった。保護者が実施している受験勉強のサポートとしては、「勉強に集中できる環境を整える」が44.9%、「モチベーションを支える声かけを行う」が42.1%で上位を占めた。

 今回の調査結果から、大学進学費用の増加が家庭の負担を増大させ、多くの保護者が家計見直しや効率的な学習方法を模索している実態が浮き彫りになった。学費の高騰や受験関連費用の増加は、家計への影響が大きく、今後さらに多くの家庭が負担軽減策を求めると考えられる。こうした状況下では、「自学自習」を軸にした効率的な学習方法や、家庭で実現可能なサポート体制の整備が、進学を支える重要なカギとなるだろう。

《神林七巳》

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