保護者の4人に1人「教育費用の見通し不透明」予測が難しい

 400F(フォーハンドレッド・エフ)は2024年10月22日、「オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査」の結果を発表した。中学受験と高校受験にかかる費用の平均額は、中学受験が約148万円、高校受験が約86万円となり、中学受験のほうが高額であることがわかった。

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オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査
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 400F(フォーハンドレッド・エフ)は2024年10月22日、「オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査」の結果を発表した。中学受験と高校受験にかかる費用の平均額は、中学受験が約148万円、高校受験が約86万円となり、中学受験のほうが高額であることがわかった。

 「オカネコ 中学受験・高校受験の意向調査」は、家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400F(フォーハンドレッド・エフ)が、中学受験・高校受験にまつわる費用や教育における展望などの実態を探るべく実施したもの。全国の「オカネコ」ユーザーの男女605人を対象2024年9月17日~23日、インターネットで実施した。

 子供の中学受験・高校受験を経験したと回答した保護者に、受験にかかった費用の総額を聞いたところ、平均額は中学受験が約148万円、高校受験が約86万円となった。差額は約62万円、約1.7倍の差となり、中学受験のほうが高校受験より費用負担が大きいことがわかる。

 受験費用の捻出方法は、中学受験を経験した保護者は、貯金67.1%、家計費の見直し・節約40.0%の順に多い結果となった。一方、高校受験を経験した保護者は、貯金72.6%、学資保険31.5%、家計費の見直し・節約25.3%の順に多い結果となった。「NISAなどの資産運用」や「収入を増やす」など、高校受験を経験した保護者と比べて中学受験を経験した保護者に「攻め」の姿勢がみられた。

 想定外の出費を聞いたところ、22.7%が「ある」と回答。「季節講習」「併願の私立高校入学金」「合宿費」などの声が寄せられたという。

 最終学歴の希望は、中学受験を経験した保護者は「国公立大学・文系」、高校受験を経験者した保護者は「私立大学・文系」が最多となった。中学受験を経験した保護者の回答のうち8.4%が子供に海外大学院進学を望む回答となっており、高校受験を経験した保護者の回答の0.6%を大きく上回る結果となった。

 「子供の中学校入学以降の教育費用の見積もり額」を聞いたところ、平均額は、中学受験を経験した保護者は約550万円、高校受験を経験した保護者は約365万円となった。中学受験を経験した保護者の20.0%、高校受験を経験した保護者の26.7%が「わからない」と回答しており、約4人に1人の保護者が教育費用の見通しがついていない・いなかったことがわかり、予測が難しい状況が浮き彫りになった。

《中川和佳》

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