内定率9割弱、前年下回るも高水準…7月時点の就活調査

 キャリタスの調査によると、2025年7月1日時点での内定率は87.3%で、前年同期の89.7%を2.4ポイント下回ったことが明らかになった。就職活動を終了した学生は全体の74.8%で、継続している学生は「内定あり」「内定なし」をあわせて25.2%であった。

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内定率の推移
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 キャリタスの調査によると、2025年7月1日時点での内定率は87.3%で、前年同期の89.7%を2.4ポイント下回ったことが明らかになった。就職活動を終了した学生は全体の74.8%で、継続している学生は「内定あり」「内定なし」をあわせて25.2%であった。

 同社は、2026年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生含む)を対象に、就職活動状況を調査した。調査は2025年7月1日から7日にかけて行われ、1,073人が回答した。この調査は、キャリタス就活の学生モニター2026を対象にインターネット調査法で実施された。

 就職活動量については、エントリーシート(ES)提出数が2024年同期の13.8社から12.0社に減少し、筆記試験や面接も前年を下回る結果となった。

 就職活動を継続している学生の動向では、選考中の企業が平均1.7社、これから受験予定の企業が平均1.5社で、もち駒企業数は平均3.2社であった。見直すべき点としては、「志望業界」(29.1%)、「志望職種」(24.8%)、「企業規模」(14.2%)があげられた。

 就職が決定した企業については、文系・理系ともに「情報処理・ソフトウエア」が最多で、理系では「電子・電機」も同率1位となった。内定者集合については、調査時点で41.2%の学生が参加しており、2024年同期の41.0%とほぼ同水準であった。参加形式は対面が主流で、75.3%が対面、24.7%がオンラインであった。

 就職環境については、売り手市場だと感じる学生が全体の56.6%で、3年連続で半数を超えている。

《風巻塔子》

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