通信制高校に「入ってよかった」と答えた生徒が84.4%にのぼることが2025年7月23日、プレマシードの調査結果から明らかになった。入学理由は不登校や体調不良などネガティブな理由が多いが、入学後はポジティブに変化する傾向にあるようだ。
この調査は、通信制高校の紹介サイトGo通信制高校を運営するプレマシードが2025年5月21日から6月18日にかけて実施した。対象は、通信制高校に現在通っている生徒958名とかつて通っていた34名の計992名で、入学前後での意識の変化を探った。
調査結果によると、通信制高校に「入ってよかった」と答えた生徒は84.4%にのぼった。「どちらでもない」は13.5%、「いいえ」は2.1%で、入学時・転編入時・高校1~3年時のすべての段階で「はい」と回答した人が80%以上を占めた。
入学前の気持ちについては、「とても楽しみ」が14.1%、「やや楽しみ」が25.6%で、合計39.7%が楽しみと答えた。一方、「とても不安」は15.2%、「やや不安」は26.8%で、合計42.0%が不安を感じていた。特に転・編入生は不安が強い傾向にあった。
入学後の安心要因としては、「先生の親身な対応」「友人の優しさ」が中心で、44.5%がこれをあげた。ついで「指名されて発表することがない」が38.8%、「必要な学習サポートが受けられる環境が整っていた」が36.5%と続いた。
入学後の人との関わり方や活動のうち、もっとも割合が増えたのは「学校外での活動」で53.9%。ついで「先生との関わり」が46.2%、「その他の大人との関わり」が40.8%、「親との関わり」が40.3%と続いた。
卒業後の進路としては「国内の大学・短大へ進学」が55.6%でもっとも高く、ついで「専門学校へ進学」が34.0%、「就職」が24.6%、「アルバイト」が11.2%となった。
通信制高校には物事への感受性が高く、個々のリズムや価値観を大切にしている生徒が多い傾向にあるという。プレマシード代表の岩田氏は、「得意分野を伸ばす学びや将来の可能性を広げる学びを提供できることが通信制高校の存在意義を高めている」とコメント。プレマシードでは10代の学びを応援しており、学ぶことで自由と個性を獲得できること、そのための選択肢が無数にあることを広く伝えられるよう今後も適切な情報発信を行っていくとしている。