2027年4月、京都女子大学は新たに食科学部(仮称)を設置する構想を発表している。食マネジメント学科(仮称)と食物栄養学科(仮称)の2学科を設置(構想中)し、それぞれ、持続可能な食の生産・消費の理解を深め、食に関する知識を活用して社会に貢献する人材の育成を目指す。
食マネジメント学科では、食の供給から消費までのさまざまな仕組みを学び、SDGsも踏まえた課題解決能力を養成する。現場でのフィールドワークを通じて、実践的な知識と問題解決力を身に付ける。また、食の消費と社会構造、ビジネスの関係を学び、企業や行政との連携を通じて実社会に実装するスキルを養成する。
食物栄養学科では、生命維持に欠かせない食と栄養の専門知識を学び、卒業後は病院での栄養指導や企業での食品開発など多彩な場での活躍を目指す。管理栄養士の国家資格取得を目指しつつ、実習を通じて社会での即戦力となる力を育む。3年次に希望する進路に応じた専門分野を選択し、実践的な経験を積む。
卒業後の進路は、食マネジメント学科が食品、エネルギー、流通などの企業、農業(生産、販売、流通)、国・地方自治体など、食物栄養学科が管理栄養士、栄養士、病院・福祉施設、学校・幼稚園、保健所、食品メーカーなど多岐にわたり、幅広いキャリアパスが期待される。大学院への進学も選択肢の1つとなる。大学側は、これらの教育プログラムを通じて、未来の食と栄養に関する課題を、専門知識をもって解決できる人材を提供することを目指している。