大学入試の英語4技能評価、Duolingoが文科省WGに参画

 Duolingoは、文部科学省が設置する「大学入学者選抜における総合的な英語力評価を推進するためのワーキンググループ」に参画したと発表した。同社が提供するオンライン英語試験「Duolingo English Test」の知見を生かし、誰もが公平に英語能力を証明できる環境づくりに貢献するとしている。

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 Duolingoは、文部科学省が設置する「大学入学者選抜における総合的な英語力評価を推進するためのワーキンググループ」に参画したと発表した。同社が提供するオンライン英語試験「Duolingo English Test」の知見を生かし、誰もが公平に英語能力を証明できる環境づくりに貢献するとしている。

 文部科学省は、大学入学者選抜における英語4技能(読む・聞く・話す・書く)の総合的な評価を推進するため、英語資格・検定試験実施団体や高校・大学関係者などが参加するワーキンググループを設置している。同ワーキンググループは、2021年7月に取りまとめられた「大学入試のあり方に関する検討会議・提言」を踏まえ、地理的・経済的事情に配慮した受験環境の整備や、資格・検定試験の活用推進策を検討することを目的に設立された。これまでに5回の会合が行われ、英語資格・検定試験の活用に必要な制度設計や運用上の課題などについて協議が進められている。

 Duolingoは、同社が提供する「Duolingo English Test(DET)」がもつ「英語学習者が世界中どこにいても公平・正確・安全に英語能力を評価できるようにし、学習や機会の障壁を下げ、より多くの人々にチャンスを広げる」という理念が、同ワーキンググループの趣旨と一致すると考え、正式に参画した。

 Duolingo English Testは、オンラインでいつでもどこでも受験できる英語能力試験。AI技術と厳格なセキュリティシステムを活用し、受験者の利便性・公平性・信頼性を両立しているという。受験料は70米ドル(約1万円)で、試験時間は約1時間。結果は48時間以内に発行される。

 おもな特徴は次の4点。「いつでもどこでも受験可能」「低コストで受験可能」「コンピュータ適応型試験」「試験監督にもAI技術を導入し、受験中の映像を分析して不正の兆候を自動で検出」

 Duolingo English Testは、海外大学進学など英語力の証明が求められる場面で利用できる試験として、すでに世界で6,000以上の大学・教育機関に採用されている。採用機関には、U.S. News & World Reportによる世界大学ランキング上位100校のうち99校や、カナダの「U15」、イギリスの「ラッセル・グループ」、オーストラリアの「Group of Eight(Go8)」など、各国を代表する大学が含まれている。

 Duolingoは、世界中の誰もが楽しくアクセスできるように設計された無料のオンライン学習プラットフォーム。英語だけでなく、中国語、スペイン語、フランス語など、42言語、合計100種類以上のコースを提供している。日本版では英語、中国語、韓国語、フランス語の4か国語を提供しており、今後学習可能な言語数を増やしていく予定としている。

《風巻塔子》

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