イー・ラーニング研究所は2025年11月21日、子供をもつ親を対象に実施した「2025年総括『非認知能力』に関する意識調査」の結果を発表した。7割以上の親が非認知能力の必要性が高まったと回答している。
「2025年総括『非認知能力』に関する意識調査」は2025年10月3日~10月30日、子供をもつ親、親族に子供がいる307人を対象に紙回答で実施した。
調査結果によると、参加者の9割以上が学校教育での非認知能力育成を強化すべきと回答しており、同能力の重要性が注目されている。また、非認知能力を「よく知っている」と回答した親が6割にのぼる一方で、3割以上は内容をよく知らないと答えた。非認知能力の具体例として、「協働性・コミュニケーション力」「創造力・発想力」「自己肯定感」があげられたが、明確な傾向はみられなかった。
親が期待する非認知能力の育成場は、「グループワークや討論の授業」が1位となったが、非認知能力に関する情報不足を課題とする意見も多数あり、まだ十分な理解が進んでいないことが判明した。さらに、9割以上の親が非認知能力が将来の進学や就職に役立つと回答し、特に「自身の進路やキャリア教育」が重要とされる声が多かった。結果として、非認知能力が未来のキャリアにも影響を与えると考えられており、学校での育成がますます求められている。

