大学3年生の半数「本選考を受けた」早期化の進行を警戒

 キャリタスは2025年12月3日、2027年3月卒業予定の大学3年生を対象に実施した就職意識調査の結果を公表した。2027卒学生の就職活動はさらなる早期化傾向にあり、早期化の進行を警戒する学生が目立った。

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11月後半時点の本選考受験状況と内定状況
11月後半時点の本選考受験状況と内定状況 全 5 枚 拡大写真

 キャリタスは2025年12月3日、2027年3月卒業予定の大学3年生を対象に実施した就職意識調査の結果を公表した。2027卒学生の就職活動はさらなる早期化傾向にあり、早期化の進行を警戒する学生が目立った。

 就職意識調査は2025年11月14日から21日にかけて、2027年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象にインターネットで実施したもの。回答者数は1,010人(文系男子203人、文系女子481人、理系男子193人、理系女子133人)。11月後半時点での就職意識やインターンシップ等への参加状況について調査した。

 調査結果によると、就職戦線の見方では早期化の進行を警戒する学生が目立ち、採用規模の縮小を懸念する声も聞かれた。11月後半時点の志望業界では、1位「インターネットサービス」、2位「銀行」、3位「情報処理・ソフトウエア」となった。

 業界研究で役に立っていると感じるツールや情報源については、「業界研究イベント」が最多の42.2%を占めた。「就職情報サイトの業界特集」「SNS」が僅差で続いている。

 企業選びのこだわり度合いでは、「社風・人」「仕事内容」「給与・待遇」にこだわる学生が9割を超えた。就職活動の中心におく企業の規模については、「業界トップの企業」19.2%、「大手企業」44.3%となり、大手志向の学生は2025年も6割を超えている。

 就職活動の開始時期では、「3年生の4月」の集中度合いが高まり36.4%となった。活動開始の早期化が見て取れる結果となっている。

 インターンシップ等の参加状況では、「1日以内のプログラム」に平均7社参加している。「5日間」は1.6社、「2週間以上」は1.1社だった。今後のインターンシップ等への参加予定については、全体の7割強(74.8%)が参加の意向を示している。参加したい時期は「12月」「1月」の順に多い。

 11月後半時点の本選考受験状況と内定状況では、「本選考を受けた」が49.4%で、平均3.2社受験している。「内定を得た」学生は全体の15.9%だった。年内の活動(準備)の進め方・方針については、「早期選考を受けたい」70.9%、「インターンシップ等にたくさん参加したい」53.5%の順となった。

《風巻塔子》

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