私大がもっとも取り組んでいること、1位は就職支援

 日本私立学校振興・共済事業団私学振興事業本部は、2015(平成27)年度「私立大学・短期大学教育の現状」を公表。私立大学が行っている取組みのうち、もっとも多かったのは「就職支援」で89.0%。2位には「学生の心身に関する支援」が続いた。

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集計結果の概要 取組みの実施状況(大学)
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 日本私立学校振興・共済事業団私学振興事業本部は、2015(平成27)年度「私立大学・短期大学教育の現状」を公表。私立大学が行っている取組みのうち、もっとも多かったのは「就職支援」で89.0%。2位には「学生の心身に関する支援」が続き、卒業後の進路や心身のサポートまで、私立大学が学生を細かくケアしているようすがわかった。

 「私立大学・短期大学教育の現状」は、平成27年度学校法人基礎調査から平成27年8月31日時点の私立大学・短期大学の教育情報データを集計したもの。平成27年5月1日現在の調査対象学校数は大学588校、短期大学329校。集計対象大学は、大学579校、短期大学315校。

 私立大学が行っている取組み内容について聞くと、回答を行った全534大学のうち、実施率のもっとも高い取組みは「就職支援」で475校(89.0%)。ついで、「学生の心身に関する支援」のうち学生生活の支援が472校(88.4%)、「学費負担の軽減(経済的支援)」の455校(85.2%)が上位を占めた。

 もっとも低かったのは、アメリカの高等教育機関で広く活用されているという「学修ルーブリック(ルーブリック評価)」で49校(9.2%)。また、近年注目を集めている「アクティブラーニング」は331校(62.0%)、「高大連携プログラム」は327校(61.2%)と、約6割の大学が取り組んでいた。

 短期大学が行っている取組みも同様に、回答を行った全270短期大学のうち、実施率は「就職支援」が237校(87.8%)と最多。2位には「学生の心身に関する支援」と「学費負担の軽減」が216校(80.0%)で並んだ。学生の心身に関する支援は、学生生活および経済的支援。

 日本私立学校振興・共済事業団は、私立校の教育の充実および向上や経営の安定、学校教職員の福利厚生を図るため、補助金の交付や資金の貸し付けなどをサポートしている。

《佐藤亜希》

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