コイン形リチウム電池、順次「誤飲防止パッケージ」導入

 電池工業会は2017年12月18日、コイン形リチウム電池に順次「誤飲防止パッケージ」を導入すると発表した。乳幼児の誤飲事故が少なくないコイン形リチウム電池について、新品パッケージから乳幼児が電池を取り出して飲み込んでしまうリスクを未然に防ぐねらい。

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コイン形リチウム電池 誤飲防止パッケージを導入
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 電池工業会は2017年12月18日、コイン形リチウム電池に順次「誤飲防止パッケージ」を導入すると発表した。乳幼児の誤飲事故が少なくないコイン形リチウム電池について、新品パッケージから乳幼児が電池を取り出して飲み込んでしまうリスクを未然に防ぐねらい。

 コイン形リチウム電池については、乳幼児がおもちゃや機器から脱落した電池を飲み込んでしまうケースが多い一方、新品電池のパッケージから乳幼児が電池を取り出して飲み込んでしまうリスクも潜在している。

 電池工業会では、そうしたリスクを未然に防止することを目的に、電池工業会の加盟各社が販売するコイン形リチウム電池に順次、乳幼児が素手で容易に開封できない「誤飲防止パッケージ」を導入するという。新パッケージでは、開封の際にハサミなどが必要となる。

 形状によりコイン形、ボタン形と呼ばれる「ボタン電池」の誤飲については、消費者庁も警鐘を鳴らしている。ボタン電池は子どものおもちゃだけでなく、時計やタイマー、LEDライトなど身近なところで多く使われている。こうした機器やおもちゃで乳幼児が遊んでいる際、誤って飲み込んでしまうなどの事故は多数発生しているという。

 ボタン電池を誤飲してしまった場合、特に乳幼児では食道にとどまり放電の影響によりわずか1時間程度の短時間でも潰瘍ができて穴が開いてしまうなど、重症化するケースがあり大変危険だという。ボタン電池を子どもが誤飲した場合はすぐに医療機関を受診するほか、誤飲事故を防ぐためにボタン電池を子どもの手の届かない見えないところに保管するなど、その取扱いには十分注意が必要だ。

《畑山望》

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