6歳未満幼児のチャイルドシート、3割が未着用…新聞ウォッチ
着用率最高70.5%」というタイトルを見ると、「すごい」と思うか、それとも「まだまだ」と思うか、悩ましいところである。警察庁と日本自動車連盟(JAF)が乗車中の6歳未満の幼児を対象にチャイルドシートの着用率調査を行った結果である
生活・健康
未就学児
advertisement

「着用率最高70.5%」というタイトルを見ると、「すごい」と思うか、それとも「まだまだ」と思うか、悩ましいところである。警察庁と日本自動車連盟(JAF)が6月に、全国99か所で、乗車中の6歳未満の幼児1万3112人を対象にチャイルドシートの着用率調査を行った結果である。きょうの読売などが取り上げているが、そのチャイルドシートの着用率が前年比4.3ポイント増の70,5%に上り、全国調査を始めた2002年以降、最高だったという。
道路交通法は、6歳未満にチャイルドシートを義務づけおり、着用しないと違反点数として1点が科される。つまり、6月調査時点では、3割近くのドライバーが違反したことになるわけた。
記事によると、年齢別着用率は、1歳未満は88%、1~4歳は72.4%、5歳は48%で、年齢が上がるにつれて低下する傾向があったそうだ。また、一部地域ではチャイルドシートの固定状況についても調査を実施ししたところ、52.4%が座席にチャイルドシートを固定させるベルトの締め付け不足など、正しく設置されていなかったという。
警察庁の分析では、着用しないと事故時の致死率が16.5倍にもなるようだが、チャイルドシートは新生児用から始まり、身長・体重の変化によって段階的に取り換える必要がある。自治体によっては負担を軽減するためにレンタルなどの補助制度を設けているケースもあるが、全国的には統一はされていない。
少子高齢化社会が加速するなか、最近は高齢ドライバーの踏み間違い事故の防止ばかりに注目が集まるが、需要が少ないとはいえ、後付でチャイルドシートを脱着する際のわずらわしさを解消するための設計上の改善や、幼児を同乗させるための安全対策の啓もうにも力を入れるべきではないだろうか。
2019年8月22日付
●羽田滑走路増設協議へ、都と国機能強化へ5本目(読売・2面)
●社説、あおり運転逮捕 取り締まり徹底で抑止したい(読売・3面)
●チャイルドシート着用率最高70.5% 6月調査(読売・29面)
●東北新幹線ドア、280キロ走行中開く、ドアコック戻し忘れ(朝日・27面)
●観光地でVR体験、ソニー・ヤマハ発自動走行車を開発(毎日・6面)
●自動車円高で暗雲、5社110円想定、業績下方修正リスク(産経・11面)
●VW、ポロなど30車種17万台リコール(産経・24面)
●ガソリン半年ぶり安値(東京・6面)
●ペダルなし二輪車事故多発(東京・29面)
●報酬委設置初の5割超、三菱自やファナックも東証1部1125社(日経・17面)
●宅配路上駐車解禁広がる(日経・42面)
6歳未満幼児のチャイルドシート、3割が未着用[新聞ウォッチ]
《福田俊之@レスポンス》
advertisement
【注目の記事】
この記事の写真
/
advertisement