8割が博士課程進学に不安…進学後の就職できるか
研究内容をもとに優秀な理系学生をスカウトできる採用サービス「LabBase(ラボベース)」を提供するPOLは、博士課程の学生と企業へのアンケート調査を実施。博士学生8割が博士進学に不安があり、もっとも不安なのは進学後の就職という結果になった。
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調査は、博士後期課程に在籍する学生68人を対象に2019年10月21日~27日、LabBaseの利用企業40社を対象に10月30日~11月1日に行われた。10月に旭化成名誉フェローの吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞。しかし、低い日本の博士進学率から研究者不足で、数十年後にはノーベル賞がとれなくなると言われている。調査は、そのような背景から博士のキャリアの実態を掴むために実施された。
「博士に進学するうえで不安はあったか」という質問では、80.9%が「はい」と回答し、多くの博士学生が進学に不安を抱いていたことがわかった。「博士に進学するうえでもっとも強く不安に思ったことはどんなことか」という質問には、もっとも多かったのが「博士号取得後の就職に関する不安」40.0%、ついで「学費に関する不安」23.6%、「博士号取得後に大学で研究を続けることへの不安」12.7%、「卒業できるかという不安」12.7%が続いた。
このことから、半数以上の博士学生が博士号取得後のキャリアに不安を抱いていることがわかり、博士を採用する企業が少ないというイメージが、学生の中で広く持たれているようだ。
LabBaseを利用して理系学生を採用する企業40社へのアンケートでは、「博士の採用に積極的か」という質問に対し、「積極的」12.5%、「どちらかというと積極的」42.5%、「どちらかというと消極的」35.0%、「消極的」10.0%という結果になった。「どちらかというと消極的」と「消極的」という回答を合わせると45.0%となり、半数近くの企業が博士人材の採用に消極的な姿勢がみられた。
さらに、「博士のみの選考ルートはあるか」という質問に対して、「はい」と答えた企業は12.9%と少なく、企業の博士採用があまり進んでいないことがわかった。消極的な理由として、「社員の活躍を見ていて、学士、修士、博士の違いよりも会社とのマッチ度と本人の意欲に関わるもの方が大きいと感じるため」「年齢が大学新卒と離れていること」「柔軟性が低い、視野の狭い学生が多い印象がある」という回答があった。
また、博士学生が選ぶ「博士を積極的に採用しているイメージのある会社」として、化学では旭化成、アステラス製薬、大塚製薬など、電気・電子では資生堂、島津製作所、トヨタ自動車などをあげている。
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