台風シーズン、水没した車からの脱出手順の確認を

国土交通省が、水没車両からの脱出手順と脱出用ハンマーの搭載について周知を呼びかけている。国交省によると、2019年の台風19号では大雨により車内で被災した人が相次ぎ、令和2年7月豪雨(2020年)においても車内での被災があったという。

生活・健康 保護者
福岡県久留米市(2020年7月8日)
福岡県久留米市(2020年7月8日) 全 5 枚 拡大写真
国土交通省が、水没車両からの脱出手順と脱出用ハンマーの搭載について周知を呼びかけている。国交省によると、2019年の台風19号では大雨により車内で被災した人が相次ぎ、令和2年7月豪雨(2020年)においても車内での被災があったという。

車が水没した場合、正しい手順で速やかに車内から脱出することが肝要だ。水害時に冠水した道路を自動車で走行した場合、車内への浸水によりエンジンやモーターなどが停止して、移動できなくなる危険性がある。さらに水位が上昇すると、車外の水圧により、内側からドアを開けることはほぼ不可能となり、車両からの脱出が困難になる。

国交省によると、こうした状況に遭遇した際の脱出の手順は以下の通り。

(1)水位が低いうちにドアを開けて脱出する。
(2)水圧などでドアが開かない場合、窓を開いて脱出する。
(3)ドアも窓も開かない場合は、脱出用ハンマーで窓(ドアガラスやリアガラス)を割って脱出する。ただし、フロントガラスに使用されている「合わせガラス」は、割れない。さらに一部の車種では、ドアガラスやリアガラスにも合わせガラスが採用されていることがある。
(4)それでも脱出できない場合もあきらめない。車内への浸水により内外の水位が同程度になると、ドアが開く可能性が高まる。水没した車両からの脱出手順

車内からドアや窓を開くことができなくなった場合、窓ガラスを素手で割ることは困難だ。国交省は「脱出用ハンマーの備えは『命綱』の確保」だとする。ただし、フロントガラスなどの合わせガラスはハンマーでは割れない。ハンマーの使用方法に加え、破砕可能な窓ガラスの箇所を事前に確認しておくとよい。脱出用ハンマーでも割れないガラス

台風シーズン、車両からの脱出手順の確認を…車が水没した場合

《高木啓@レスポンス》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集