数学II
東進
昨年同様に1つの大問で会話文が用いられている。1つの問いを複数の方法で考察する問題などが目新しく、ページ数は21年度の12ページから17ページと大幅に増加。また、第3問に三角関数が配置されたことも目新しい。難易度は昨年並み。
河合塾
第1問では太郎さんと花子さんが登場し、解答者は、2人が問題を解決する過程を追体験することになる。問題の分量が多いので、思考する時間が足りない受験生が少なくないと思われる。難易度はやや難化。
データネット
大問数や配点は昨年と変わらなかったが、第2問は中問形式での出題であった。問題構成は、昨年と同様にグラフや条件式などを選択肢から選ぶものが多く出題され、1つずつ丁寧に考察し計算することが必要であった。全体を通して各分野の基本事項の理解が問われており、難易は昨年並。
数学II・数学B
東進
解き進めるためのヒントの会話文が3つの大問で挿入されている点、1つの問題を複数の方法で考察する問題などが目新しい。大問構成は昨年と同様であるが、ページ数は21年度の14~16ページから19~21ページ(問題の選択による)と大幅に増加。難易度はやや難化。
河合塾
昨年(第1日程)同様、「数学的な問題解決の過程を重視する」出題が多かった。文章量・計算量ともに増加し、解答群から正しい答えを選ぶ問題、また会話形式の問題も多く見られた。第1問[1]は図形と方程式が久しぶりに出題された。図を描くと考えやすい。[2]は指数関数・対数関数で、対数の大小を考察の順に従って考える問題であったが、最後の設問がやや難しかった。第2問[1]は微分法で、見慣れた問題であるが、指数の計算が少し複雑で時間を要したと思われる。グラフを選択させる設問が昨年同様出題された。[2]は積分法で、2つのグラフの上下関係を考えなければならない。また、3次方程式の解を探すのに時間がかかる。第3問は確率分布と統計的な推測で、母平均の推定などの出題はなく連続型確率変数が出題された。第4問は数列で、日常生活を題材として出題され、状況把握に時間がかかる。漸化式を作る部分に加え、最後の設問はさらに難しかった。第5問は平面ベクトルで、後半は図形の解釈が難しく、文字定数を使った計算が煩雑だった。難易度はやや難化。
データネット
第1問〔1〕において、2019年度センター追試験以来みられなかった「図形と方程式」の出題があった。第4問「数列」では、現実事象を扱った対話文を含む問題が出題された。第5問「ベクトル」では、対話文をもとに考察を進めていく平面ベクトルの問題が出題された。全体を通して幅広い知識の活用が求められ、平均点が高かった昨年と比べてやや難化。
代々木ゼミナール
昨年と同様に、従来のセンター試験と比較して計算量は若干減少したが、第1問〔2〕や第4問のように、問題文をしっかりと読んで丁寧に考察しなければならない問題が多かった。難易度は昨年よりやや難化。
リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。
<1日目>
>> 4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
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>> 1日目の【難易度分析】はこちら
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<2日目>
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