【高校受験2022】埼玉県公立高入試<社会>講評…思考力重視の傾向

 令和4年2月24日(木)、令和4年度(2022年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

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【高校受験2022】埼玉県公立高入試<社会>講評
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 令和4年2月24日(木)、令和4年度(2022年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。埼玉県教育委員会が2022年2月21日(月)に発表した埼玉県公立高等学校入学者選抜志願確定者数は、全日制の普通・専門・総合学科の合計で、入学許可予定者数3万6,721人に対し、志願確定者数は4万265人で、倍率は1.10倍だった。

 リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「社会」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。

<社会>講評
(スクール21 提供)



 今年は例年に比べ、点数の取りづらい問題が多かったです。例年にはあまりなかった、その場で資料や文章を、読み取って考える問題が多かったです。見慣れない形式の問題で、面食らった受験生も多かったのではないでしょうか。
 問題を解く時間が多くかかり、時間切れになってしまったり、焦って間違ってしまった受検生も、多かったと思われます。
 こうした出題から、思考力重視の傾向が見て取れます。

大問1.世界地理


 例年並みの難易度でした。
 埼玉県では久しぶりに国名(フランス)を問う問題が出題されました。

大問2.日本地理


 例年並みの難易度でしたが、問3は文章と地図を読み取り、空欄に当てはまる説明を書く問題でした。
 落ち着いて考えれば難しい問題ではないですが、こうした形式に慣れていないと、戸惑ってしまったかもしれません。

大問3.日本古代史~近世


 正誤の組み合わせ問題は、最近は日本と世界の出来事の正誤だったのですが、今回は全て日本史の中からの出題でした。そのぶん細かな知識が問われました。
 問4は日明貿易における勘合の役割という、定番の問題でした。しかし答える内容が、「どちらの国がどちらの国に対して勘合を与えたか」も書く必要があったため、正答率が低くなることが予想されます。

大問4.日本史近現代


 並べ替え問題は例年に比べ易しかったです。
 最後の問5は、湾岸戦争という、今まであまり見かけない近い時代の出来事からの出題でした。

大問5.公民


 問3と問4が、文章と資料を読んで考えて答える問題でした。どちらも時間がかかる問題だったので、時間の余裕がなくなった受験生や、焦ってミスを犯してしまう受験生も多かったのではないでしょうか。
 問6の国際司法裁判所を答える問題は、今までの埼玉県では見られない問題でした。

大問6.総合


 並べ替えの問題が昨年の1題から2題に増えました。正確な知識があれば容易な問題でしたが、あやふやな知識で間違えてしまった受験生も多かったと思われます。
 問5は、やはり文章と資料を読み解いて答えを出す問題でした。

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 このレポートは令和4年2月24日(木)に速報としてスクール21により作成されたもの。

協力:スクール21

《編集部》

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