早大、英会話能力判定システム「LANGX Speaking」導入

 早稲田大学は2023年3月7日、AIを使った英会話能力判定システム「LANGX Speaking」について、グローバルエデュケーションセンターの英語科目Tutorial Englishの英語能力判定テストとして導入すると発表した。2023年度新学期より運用する。

教育・受験 大学生
英会話能力判定システムLANGX Speaking
英会話能力判定システムLANGX Speaking 全 2 枚 拡大写真

 早稲田大学は2023年3月7日、AIを使った英会話能力判定システム「LANGX Speaking」について、グローバルエデュケーションセンターの英語科目Tutorial Englishの英語能力判定テストとして導入すると発表した。2023年度新学期より運用する。

 グローバルエデュケーションセンターは、早稲田大学の組織の1つ。全学部・研究科の学生に向けて、学問を学ぶために必須な「アカデミック・ライティング」「英語」「データ科学」「数学」「情報」のスキルを身に付ける基盤教育や言語・リベラルアーツ教育を提供することを目的として、2014年に設立した。

 日本の英語教育は、英語による「コミュニケーション能力」の養成が重要視されながらも、指導・評価方法等が十分でないといわれる。特に4技能の中での「話す(Speaking)能力」は、英語能力自動判定テストが不十分と指摘されてきた。他者と会話するうえで重要とされる「インタラクティブ性」「一貫性」を評価せずに、スピーキングの能力を判定すると、テストの判定が実際のコミュニケーション能力を反映していないという。

 このような問題から、早大発の研究開発型スタートアップであるエキュメノポリス社の研究開発チームと連携して、次世代英会話学習支援AI「LANGX Speaking」を開発。会話AI技術を搭載し、これまで困難とされていたシステム・受験者間の高度にインタラクティブな英会話を通して、より正確な英会話能力判定を実現するとしている。

 LANGX Speakingを採用する早大のTutorial English(全4レベル)は、英語スピーキング能力の育成に重点をおく。1グループ最大4名の少人数制で授業を行う正規英語科目。2002年の開講以来、早大生の英会話力の向上を担い、毎年延べ約1万人が履修する、早大の看板科目の1つだという。英語能力判定テストをLANGX Speakingに変更することで、より精度が高く自動判定でき、かつ適切なレベルでの授業履修と一層の学修効果向上が期待できるとしている。

《宮内みりる》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集