3位にICU「小規模だが評価できる大学」進路指導が選ぶ1位は?

 大学通信は2023年3月29日、全国の進学校の進路指導が評価する2022年の各種大学ランキングを発表した。「小規模だが評価できる大学ランキング2022(全国編)」は、3位が国際基督教大(ICU)、4位が会津大、5位が産業能率大。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。

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小規模だが評価できる大学ランキング2022(全国編)1位~10位
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 大学通信は2023年3月29日、全国の進学校の進路指導が評価する2022年の各種大学ランキングを発表した。「小規模だが評価できる大学ランキング2022(全国編)」は、3位が国際基督教大(ICU)、4位が会津大、5位が産業能率大。1位・2位は大学通信のWebサイトより確認できる。

 ランキングは、大学通信が全国の進学校を対象にアンケートを実施し、624校の進路指導教諭から得た回答をもとに作成したもの。項目別に大学名を5校連記で記入してもらい、1番目の大学を5ポイント、2番目を4ポイント…として集計。多くの受験生が迷う志望校選びに、進路指導のエキスパートの意見を役立ててもらうことを目的に、気になる項目別のランキングを発表した。

 小規模だが評価できる大学ランキングの3位は、146ポイントを獲得した国際基督教大学。少人数による「リベラルアーツ教育」が伝統で、専任教員1人あたりの学生数は19人。多くの授業がグループワークやディスカッションを中心に行われている。全学生が「教養学部 アーツ・サイエンス学科」に所属し、一般教育科目や各メジャー(専修分野)の基礎科目を通して興味ある領域を見極め、2年次の終わりまでに自分の専門を決定する。2つのメジャーを同時専攻する「ダブルメジャー」、2つのメジャーを比率を変えて専攻する「メジャー、マイナー」といった履修も可能。伝統的な学問分野から、「国際関係学」「環境研究」のような地域解決型、問題解決型の分野まで幅広い学びが揃う。

 4位の会津大学は92ポイント、5位の産業能率大学は80ポイント獲得。産業能率大学は、課題解決力の養成を教育の柱に、先進的な取組みを行っている。一例として、学生たちが現実社会が抱える問題と対峙し、課題発見の視点を身に付けることを目的とした、PBL(Project Based Learning)学習を企業・地域と連携して展開。チームで問題に取組み、その成果を学外に発信していく学びのスタイルは、社会通用性を知るうえで重要なファクターとなっている。さらに、企業や組織が求める「コミュニケーション力」「論理的思考力」「問題解決能力」「リーダーシップ」などが磨かれ、成果として毎年高い就職内定率(2021年度実績99.1%)を維持している。

 小規模だが評価できる大学ランキングには地方の公立大が着実にランクインしている印象。トップ2には小規模教育に定評のある大学がランクインし、1位は303ポイントと2位以下に大きく差をつけた。

 大学通信のWebサイトでは、ランキング1位・2位の大学についても分析等を紹介。トップ10以下、50位の大学までランキングを紹介している。

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《畑山望》

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