警察庁は、5月11日から20日まで実施する「令和5年春の全国交通安全運動」で、努力義務となった自転車のヘルメット着用推進を重点取り組みの一つとして展開する。
全国交通安全運動は内閣府や警察庁などの10府省庁、都道府県、市区町村、関係13団体が実施する。
警察庁は全ての自転車利用者に対するヘルメット着用の促進と交通ルール遵守の周知徹底、悪質違反者の取締りに重点を置く。自転車乗用中死者の約6割が頭部を損傷しており、ヘルメット非着用の致死率は着用の約2.6倍。
また、自転車関連事故は2年連続で増加しており、児童・生徒の自転車乗用中死者・重傷者は6月にかけて増加傾向にある。自転車乗用中死者数のうち、事故類型別では出会い頭が約4割と最も多く、自転車の約7割に法令違反がある。
また、自動車運転者に対する歩行者優先義務の指導啓発、生活道路における横断歩行者妨害取締りにも重点を置く。
さらに幼児・児童に対する横断方法など、交通安全教育の推進や、通学時間帯における保護・誘導活動を強化する。