【大学受験2022】医学部の志願者が減少…難関大動向や全体概況

 ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する「データネット2022」は2022年1月20日、難関大学動向の分析レポートと全体概況を公開した。難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の度数分布、動向データ、分析レポート等の詳細データが確認できる。

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難関大学動向
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 ベネッセコーポレーションと駿台予備学校が提供する「データネット2022」は2022年1月20日、難関大学動向の分析レポートと全体概況を公開した。難関10大学と全国国公立大学医学部医学科の度数分布、動向データ、分析レポート等の詳細データが確認できる。

 難関大学動向では、大学単位で得点別の志望者度数分布や合格者(昨年度)分布、志望者数、成績データ、分析レポート、大学・学部ごとの合格目標ライン等をまとめている。掲載大学は、北海道大、東北大、東京大、東京工業大、一橋大、名古屋大、京都大、大阪大、神戸大、九州大の難関10大学と、全国国公立大医学部医学科。

 分析レポートによると、東京大学(前期)は志願者数が3年連続で減少した反動は小さく、対前年指数101と前年並み。文理別の対前年指数も文科類が100、理科類が102といずれも前年並みとなっている。第1段階選抜通過ラインは、文科一類が585点(65.0%)、文科二類が615点(68.3%)、文科三類が620点(68.9%)、理科一類が630点(70.0%)、理科二類が625点(69.4%)、理科三類が585点(65.0%)と予想。理科一類、理科二類の通過ラインが比較的高くなっており、出願にあたっては注意が必要だという。

 京都大(前期)は、志願者数が8年連続減少の反動はなく、対前年指数98と前年並み。文理別の対前年指数では、文系が93でやや減少、理系が99と前年並み。第1段階選抜通過ラインは、経済学部(理系)が535点(66.9%)、教育学部(文系)が585点(65.0%)、教育学部(理系)が590点(65.6%)、総合人間学部(文系)が650点(72.2%)、総合人間学部(理系)が635点(70.6%)、医学部人間健康科学科が565点(62.8%)と予想している。

 全国国公立大医学部医学科(前期)は、全体の志願者数は対前年指数93とやや減少。一般枠と地域枠等別の対前年指数でも、一般枠93、地域枠等89と、いずれも減少している。

 全体概況では、2022年度大学入学共通テストの自己採点集計結果から、得点状況や志望動向等を紹介している。全体概況と難関大概況によると、共通テスト利用私立大学の志望者数は、模試動向段階では増加傾向にあったが、対前年指数99で前年並み。難関国立10大学の志望者数は対前年指数95とやや減少。大学全体でみると、東北大、名古屋大、九州大の志望者数の減少が目立っている。また、学部系統別では、国公立大、共通テスト利用私立大ともに医学部の志望者が減少している。

 データネット2022では、自己採点計算ツールや志望大学の判定チェッカー、合格可能性判定基準、受験バイブル等も掲載している。

《奥山直美》

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