河合塾が教える東大入試の正攻(成功)法「東大合格のためにまずは正しい情報収集を」

 2025年11月3日に東大専門特化校 河合塾本郷校で行われた、中学生、高校1・2年生、保護者対象のイベント「親子で学ぼう!東大入試まるわかり講演会」から、東大合格に必要な基本情報と、東大英語の正攻(成功)法を厳選して紹介する。全容は、アーカイブ配信で全国から無料視聴可能。2026年1月5日まで申込受付中。

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河合塾「親子で学ぼう!東大入試まるわかり講演会」のようす
河合塾「親子で学ぼう!東大入試まるわかり講演会」のようす 全 6 枚 拡大写真

 「うちの子には東大なんて別世界」 「東大生ってみんな神童なんでしょう?」

 そんなふうに、保護者や受験生自身が最初から諦めていないだろうか。 もし、東大入試の“常識”が間違っているとしたら。もし、神童と言われたことがない子が合格できる「正攻法(成功法)」があるとしたら。

 2025年11月3日、東大専門特化校 河合塾本郷校で行われた、「親子で学ぼう!東大入試まるわかり講演会」では東大入試の常識を覆し、合格への扉を開く具体的なノウハウが示された。本記事では、多くの中学生、高校1・2年生、保護者が参加したこの講演会から、データに裏打ちされた「東大合格に必要な正しい戦略」を厳選して紹介する。全容は、現在アーカイブ配信で全国から無料視聴可能だ。

東大受験は情報戦! 知っておくべき基礎知識

 講演会の第1部は東大現役進学塾MEPLO本郷教室長・伊久間未央氏が登壇。「東大受験は多教科の学習が必要になるため、やるべき課題が多岐にわたる。そのため、早期の情報収集と計画性が求められる」と述べた。

 伊久間氏はまず、東大では前期の2年間、文理にとらわれず幅広い分野の授業を履修したあとに希望する学部・学科を決める進学選択制度について「1~2年次にいろいろな学問に触れることができ、あらためて自分が何を学びたいのかを考えたうえで進路を選べる。迷っている人も、大学入学後にじっくり時間をかけて決めることができる素晴らしい制度」と評した。

 また、東京大学の魅力は「刺激をもらえる人間関係」だとし、「志や目的意識が高い人たちが集まり、勉強ばかりではなく他にも熱中すること・得意なことがある人が多い」と語った。さらに、充実した研究費やフィールドワークの機会も多く、学びたい分野の第一人者の研究者がいることなども東大を目指すきっかけになっていると述べた。

東大現役進学塾MEPLO本郷教室長・伊久間未央氏

 実際に、河合塾でクラスサポーターをしている東大生100人にアンケートを取ったところ、東大志望理由は「トップの大学だから」「周囲の影響」「進学選択制度があるから」「学習環境」などが多かったという。

 さらにアンケートで「いつから東大を目指したか」をたずねたところ、「高2」が最多、次いで「高1」という結果だった。このことから伊久間氏は、「高2からの志望でも十分東大合格を勝ち取れる可能性がある」としたうえで、「2026年の東大の入学案内にも『高等学校できちんと学び、身に付けた力をもってすれば、決してハードルの高いものではない』と書かれている。検定教科書を使って基本的な知識を習得し、国際的な広い視野と外国語によるコミュニケーション能力文系理系を問わない幅広い学習によって、知識を詰めこむよりもっている知識を関連づけて解を導く力を身に付けることが重要」と述べた。

 講演では、志願者数の推移や科類ごとの合格最低点ライン、どの教科が合否の差に影響しやすいかなど、2025年の東大入試のデータや、合格した先輩たちが行っていた学習法、「あのときやっておけばよかったこと」なども紹介。この秋には「入試情報にアンテナを張り、情報収集をしてほしい」「自分ひとりで学習するのが難しい場合にはぜひ河合塾の活用を」と語った。

「高2からの志望でも十分東大合格を勝ち取れる可能性がある」

現役東大生が語る体験談、高2で志望を固めMEPLOで学ぶ

 伊久間氏の講演後は、河合塾OBOGで、現在はMEPLOのクラスサポーターとして活躍する現役東大生3人が登壇。質疑応答を通して、自身の入試体験談や東大の魅力、受験生へのメッセージなどを伝えた。文学部の4年生は高1からMEPLOに通い始め、高2から東大を志望。「MEPLOは少人数の授業が多く、ひとりひとりの生徒の学習状況を複数の講師が手厚くみてくれるので勉強を見守ってもらえるところが良かった」「勉強のペースメーカーにもなった」と語った。また、同じく高1からMEPLOに通い始めた理学部の4年生は、「英語と数学が苦手科目だったが、MEPLOでしっかりと基礎を固め直すことで成績が伸びた」「厳しい受験を乗り越えた先で見られた景色は素晴らしく、あのとき頑張って良かったと心から思える。最後まであきらめず挑戦し続けてほしい」と参加者にエールを送った。

 アーカイブ配信申込者には、講演で紹介された東大入試配点と配点比率、志願者数推移、第一段階選抜ラインの推移、2次試験の合格最低ライン、河合塾生の東大入試オープン模試の振り返り例や合格者の学習計画表など、図表入り資料(PDF)を無料提供している。

東大受験の基礎知識を知ろう!
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2026年1月5日(月)まで


東大英語はリスニング攻略と語彙力アップが重要

 第2部では、東大入試に精通した河合塾英語科講師・小山直哉氏が「東大英語の正攻(成功)法」と題して講演。英語は、文理ともに東大現役合格の鍵を握る最重要科目だという。白髪のロングヘアがトレードマークの小山氏は、そのインパクトの大きさと親しみやすさ、充実した授業が評判の人気講師だ。長年河合塾の東大入試オープンやテキスト作成チームに参加し、MEPLOでも高3生を受けもつなどの豊富な経験を踏まえ、多くの生徒の答案から見えてきた「東大英語の正攻(成功)法」をわかりやすく紹介した。

 小山氏はまず、2025年の英語の2次試験問題を例示しながら、東大の英語問題がどういうものかを解説。東大の入試で英語は2日目最後の試験にあたり、120分かけて行われるが、問題の構成やおもな内容は20~30年前からあまり変わっていないそうだ。5つの大問(実質は10題)があるが、難しさの要因は問題の多さであり、時間配分が明暗を分けるという。

河合塾英語科講師・小山直哉氏

 講演では、毎年第3問(A)(B)(C)の3題で出題される「リスニング問題」を例にあげ、小山氏自身も作成に加わったという河合塾東大入試オープンの問題の音声が放送された。実際に聞いてみると、スピードは常に速く、分量も多く、専門的な内容で、多くの参加者がその難しさに戸惑っているようすだった。小山氏は「リスニング問題は試験開始後45分経つころに、一方的にスピーカーから放送が流れ始めるが、大半の受験生も皆さんと同じように、音声を聞き取りながら設問文と選択肢に目を通して正答を得るのはかなり難しいため、あらかじめ設問と選択肢を先読みしておく必要がある。30分間のリスニング問題+問題と選択肢の先読みに5~10分、残りの80~85分で4つの大問(実質は7題)を解かなくてはいけない。東大入試の英語は、この『忙しさ』が特徴だ」と指摘した。

「東大2次試験の英語は、時間配分が明暗を分ける」

 小山氏は、筆記問題からも東大の特徴を解説。東大の英文は、入試の基本方針にも「高等学校教育段階において達成を目指すものと軌を一にしている」と書かれているように、一見難しくない語彙で構成されているものの、単語の意味を文の構成や文脈からとらえないと解けないのだという。「英文は文中にわからない単語が10%以上ある(識字率が90%未満の)場合、読んでも聞いても全体の意味が正確には理解できない。東大の英語は語彙力がカギだが、1単語=1つの意味、1つの品詞ではなく、1単語で複数の意味や品詞を網羅することであり、文の構造を正確にとらえて意味を推定する力が求められる。これは何度も演習を繰り返すことで身に付くので、今から時間をかけて取り組んでほしい」と語った。

 アーカイブ配信申込者は、リスニング問題の放送も体験できる。さらに、当日配付された講演資料や試験問題サンプルも無料提供されている。

東大英語の正攻(成功)法を知ろう!
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 東大の魅力をはじめ、東大入試の基礎知識、合格のための具体的な学習ポイント、合否を制する東大英語の対処法まで盛りだくさんだった講演会。河合塾の強みのひとつは、今回講演をした小山氏だけでなく、高い指導力と豊富な知見はもちろん、人間的にも魅力あふれる講師が多く教鞭を執っていることだ。ぜひ本講演会のアーカイブを見ながら、河合塾が提供する東大合格への手厚いサポートを体感してほしい。

まずは東大を目標に掲げて正しい情報収集を

東大現役進学塾 MEPLO本郷教室 教室長 伊久間未央氏よりメッセージ
 保護者の方は、わが子が東大を目指すとなったときに「自分の子供が本当に目指せるのか」「今の状態で目指して良いのか」といった不安が先立つかもしれません。ですが、まずは情報収集をして、東大入試のこと、学生生活のことなどを知ったうえで、行けるか行けないかではなく、「チャレンジしてみよう」と子供の可能性を広げてあげてください。中高生のみなさんには、まずは目標を掲げて、今の自分に何が足りないのかをしっかり考えて進んでほしいと思います。河合塾の統計では、17~18歳の時点で希望進路が決まっているのは3割程度で、まだ決まっていない生徒がほとんどです。今回お話したように、進学選択制度のある東大は、進路がまだ決まらない人には最適な環境です。我々のような塾・予備校をうまく頼って正しい情報を入手し、客観的なアドバイスをもらうなどしながら、ベストな学習環境を整えて、ぜひ東大に挑戦してみてください。


進路を悩む贅沢がある東大、刺激を受けて新しい自分に出会う


河合塾 英語科講師 小山直哉氏よりメッセージ
 日本全国から、毎年約3,000人の学力上位者が集まる東大は、同級生からも先輩後輩からもいろいろな刺激がもらえる場所です。昨今は進路や明確な目標を早く決めた方が良いとされ、決められないことをマイナスに考えてしまう生徒も多いのですが、東大なら進路選択制度によって、悩んだままでも、何を学びたいかゆっくりと向き合うことができる「贅沢」が許されます。これまでも、理系から文転、あるいは文系から理転し、新しい道を見つけて邁進していった人をたくさん見てきました。高校生から東大というステージが一段上がった場所での意志決定は、学問的な興味・関心や「やってみたい」と思う情熱から生まれる、よりシャープなものになるでしょう。ぜひ、東大で「新しい自分」に出会ってください。受験勉強は、同じ高みを目指す人と切磋琢磨する環境が大切。1人では対処しきれないところを手助けできる塾・予備校をうまく活用してください。
配付資料PDF付き
『親子で学ぼう!東大入試まるわかり講演会』
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《羽田美里》

羽田美里

執筆歴約20年。様々な媒体で旅行や住宅、金融など幅広く執筆してきましたが、現在は農業をメインに、時々教育について書いています。農も教育も国の基であり、携わる人々に心からの敬意と感謝を抱きつつ、人々の思いが伝わる記事を届けたいと思っています。趣味は保・小・中・高と15年目のPTAと、哲学対話。

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