東京都は2026年10月26日、1歳から6歳の子供の視点で生活空間に潜む危険を探索しながら事故予防を学べる「事故予防体験シミュレーター」の完成版を公開した。2026年2月に暫定版を公開して以来、2026年9月末時点で延べ約2万8,000人が利用している。
同シミュレーターは、子供の事故情報データベースに掲載された事故事例をもとに、身近な場所に潜む危険を3D空間で再現したWebコンテンツ。国立成育医療研究センターの仁科幸子先生や東京科学大学の西田佳史先生らの監修のもと、1歳から6歳までの目線の高さ、視力、視野などの変化を再現しており、成人の視界から選択した年齢の視界への変化も体験できる。
ステージは家庭内で事故が多く発生する「リビング」「キッチン」「屋外」の3種類で、年齢も「1~2歳」「3~4歳」「5~6歳」から選択可能。ゲームは制限時間3分間で、ステージ内を移動しながら危険個所をタップしてスキャンする。発見した危険物には事故の原因や実際の事例、予防策が表示され、すべての危険物を発見するとゲームクリアとなる。
完成版ではアクセシビリティ機能を大幅に充実させ、音声読み上げ機能の搭載、効果音・BGMの追加、キーボードのみでの操作に対応するなど、幅広く利用しやすい環境を整えた。保護者のほか、保育士や教職員が子供目線での危険を体感し、事故予防に役立てるツールとして活用できる。
同シミュレーターはパソコン、スマートフォン、タブレットなどから利用できる。「東京都こどもセーフティプロジェクト」および「2050東京戦略」の戦略1「子供(Children)―子供目線に立った政策の推進」の一環として位置付けられており、東京都は産官学民の連携のもと、事故が起きにくい環境づくりを推進している。

